無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

平山郁夫氏死去

2009-12-02 15:24:43 | 音楽・芸術・文学
大変に残念なニュースが入った。日本画家の平山郁夫氏が、2日脳梗塞の為、死去された。私にとって日本画は、あまり好きな部類ではないが、平山氏の絵だけは例外だった。特にシルクロードをテーマにした絵は、身震いがするほど素敵だった。酒田市美術館で平山郁夫展が開催された時、実物を目の前にして、何故こんなに魂が揺さぶられるのだろうと思った。中央アジアを優雅に旅行しながらの絵だと思いきや、危険な区域ではヘリコプターで現地入りして、数時間で描き上げる事もした。その国の政府から命の補償はないと告げられ、数時間だけの滞在許可が出たからである。そんな思いをして描き上げた絵だもの、美しいだけでない物が伝わってくる。せめて印刷された物をとショップへ行くと、同じ絵でもまったく別物だった。本物の迫力とは、見た者でなければ味わえない。

平山郁夫氏は中学の時に広島で被爆し、後遺症で苦しみながら、自分の絵を描き続けた。自分が被爆者だと明かしたのは、有名になってからだと記憶している。与えられた自分の命の限りを絵に託した。素晴らしい人生だったと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポインセチア

2009-12-02 12:04:23 | 動物・自然
musashiに買い物に行ったついでに、植物売り場に回ってみた。先日チューリップの球根を買ったコーナーは、シクラメンやポインセチア、シャコバサボテンに変わっていた。すっかりクリスマス仕様である。球根の売り場は小さな一角に申し訳なさそうに並んでいる。数も断然少なくなっていた。

近年の植物の品種改良は、年間に何千何万と進んでいるらしく、シクラメンも赤白ピンクに限らず、斑入りやひらひらのレース飾りのついている物も出回っている。青いバラも開発された事だし、とんでもない色の物も出てくるのだろう。「凄い種類がありますね。」「そうですね。」と店員さんとの会話もはずんだ。実は、私とシクラメンは相性が悪い。買っても戴いても、夏には腐ってしまうのだ。

そう言えば、随分と昔のクリスマス時期に、赤いポインセチアを買った事があった。無事に年を越し、どんどん成長した。どの位伸びるものかと思っていたら、札幌の植物園で、ポインセチアが大木になっているのを見て、これには正直困ってしまった。明くる年の冬近くになっても、町で売っているような赤い葉っぱにはならずに、丈だけ伸びていった。ポインセチアを赤くするには、光の当て具合が難しいのだそうだ。緑色の葉のまま大きくなって行くポインセチアは、ちっとも面白くなく、やがて水やりに失敗したのを良いことに、裏庭の腐葉土の山に捨ててしまった。

そんな過去の苦い経験にもかかわらず、ピンクのポインセチアに、グラッと心が揺さぶられ、ラメの着いた小さな鉢を買うことにした。お花を買うよりも安いやと言う身勝手な人間の考えである。ポインセチアは赤だと言う固定観念から、黄色で驚き、斑入りで驚き、ピンクでさらに驚いた。金色のラメは植物には良くないが、葉の裏側でないから少しはマシかなと思いつつ、華やかな一鉢を玄関に飾っているのだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする