無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

建築士会女性部、製材所へ行く

2010-07-05 17:26:35 | 建築・都市・港
金曜日の夜、Nさんから電話があった。「明日、どうやって行く?」「へ?何処へ?」「木の勉強会へよ!」「ひっ!」すっかり忘れていた。と言うより、私の頭の中は、まだ6月だったのだ。

と言うわけで、酒田からは3名が鶴岡市の旧大山の某製材所さんへ向かった。梅雨の合間の暑い日だった。会社の2階の会議室で講義を受けた後、社長さんの案内で製材の現場を見学する事になった。土場に積んである丸太の間を抜けて、最初に向かったのは皮むき工場である。ここの製材所では、地元産材が全体の80-90%を締めているそうだ。最大直径60cm、最長9.0m迄の材料を製材するのが可能だそうだ。



皮を剥かれた丸太は、直径のサイズによって自動分別され、次の工程へと運ばれていく。



大きな断面の構造材を引いた残りは、板材や小物に引かれて、集められる。



これは帯鋸である。
最近の製材所で感心するのは、丸太の皮から始まって、鋸くず、鉋くずが工場内に散らばっていない。大きなパイプの集塵機で、一カ所に集まられ、細かいチップに加工されている。それを使って、木材の乾燥をするのだ。ここの乾燥機は低温乾燥機で、木材を処理するのだそうだ。



集塵パイプ。



木材を乾燥させるのに、重油を用いる所もあるが、ここはエコロジーな考え方をしており、丸太を最後の一かけも無駄にはしていない。



工場の敷地内から見える平成23年度に完成予定の日沿道の工事の様子である。その道路の向こう側に見える山から出た杉材が、ここの製材所に運ばれてくるのだそうだ。まさに地元産材に間違いはない。ただ、鶴岡市の地元産材への取り組みは、少し遅れているかも知れない。山形県産材を使うと、県からの補助は受けられたと思う。
酒田市では、木材のチップを原料にしたペレットストーブを設置するにも補助金が出る。また酒田産材を使用すると、そちらにも補助金が出る。丸々材料やストーブが買える金額ではないにしても、地元産を使用する事によって、様々な波及効果が出る。森林も伐採して植えてを繰り返していかないと、山そのものが駄目になってしまうのだ。
コメント (10)
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