「こっち来んな!」と、毎日箒で追い払っている生き物がいる。昨年の酒田祭りで買ってきた柚子の苗を狙い撃ちして、卵を産み付けに来るキアゲハのことである。今年は異常に数が多い。キアゲハだけでなく、普通のアゲハチョウもカラスアゲハも水飲みにやってくる。これらは目的が違うので、心配ないのだが、キアゲハは煩いほど、しつこく卵を産み付けに来る。今年はどれだけ殺生をするのかと思うほど、毎日卵や幼虫を駆除している。
本来自然は、虫食いと言う粋な事をする。植物も虫も相手が絶滅しないように、共存して生きている。虫食いにされた葉も、光合成をし、次の葉を育てる事が出来る。ところが今年のキアゲハは、1cmにも満たないか弱い柚子の葉に、5-6個も卵を平然と産み付ける。これでは、幼虫も育たず、共倒れをするだろう。山王森にはカラタチの生け垣もあり、サンショウの木もある。なんぼでも幼虫が育つだろうと思うのに、柚子に集中してやって来る。隣に並べてある、読み人知らずの柑橘系の木(種から育てて20年以上も経つのに、花も咲かない奴)には、目もくれない。よほど柚子の香りが良いのだろう。
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この写真は去年の物である。今年は残念ながら花も実も着かなかった。売られるために、5月に実が着けたのが災いしたのか、今年始めの冬の寒さが応えたのか、葉も落ち元気がなかったのだ。ようやく葉も出て、これから元気になるかと思っている矢先なので、保護者として、今日も箒を振るわねばならない。
本来自然は、虫食いと言う粋な事をする。植物も虫も相手が絶滅しないように、共存して生きている。虫食いにされた葉も、光合成をし、次の葉を育てる事が出来る。ところが今年のキアゲハは、1cmにも満たないか弱い柚子の葉に、5-6個も卵を平然と産み付ける。これでは、幼虫も育たず、共倒れをするだろう。山王森にはカラタチの生け垣もあり、サンショウの木もある。なんぼでも幼虫が育つだろうと思うのに、柚子に集中してやって来る。隣に並べてある、読み人知らずの柑橘系の木(種から育てて20年以上も経つのに、花も咲かない奴)には、目もくれない。よほど柚子の香りが良いのだろう。
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この写真は去年の物である。今年は残念ながら花も実も着かなかった。売られるために、5月に実が着けたのが災いしたのか、今年始めの冬の寒さが応えたのか、葉も落ち元気がなかったのだ。ようやく葉も出て、これから元気になるかと思っている矢先なので、保護者として、今日も箒を振るわねばならない。