無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

TOTO通信

2010-10-17 11:28:15 | 建築・都市・港
かっちゃんのブログぶんずのぼんこに、幼い時の娘さんが、手づかみで納豆を食べたと言う記事が載った。私はコメント欄で、得意のシモの話で乱入した。以前、このブログでも、世界の人口の1/3はナイフとフォークで、1/3は箸で、1/3は手で食事を摂ると書いたことがあった。年月を追う毎にその割合は変わるのだろうが、何が美味しいって手で食べるのが一番だろうと思う。海苔でまいたお握りを、ナイフとフォークで食べるなんて、いかにも味気ない。出来ることなら、手で食べたいと思う。世界の、手で食事する人達は、右手で食事をし、左手は不浄の時に使う。そんな話しに飛びついたのだ。

トイレで用を足した後に、トイレットペーパーで後始末をする。ポットン便所の昔は、新聞紙だったり、灰色の落とし紙だった物が、世界水準のトイレットペーパーになって、日本も文化的になったと思っていたら、ある時TOTO通信にこんな記事が載っていたのだ。それも30年近くも昔の事なのだが。



TOTO通信は、その名の通り、衛生器具メーカーのTOTOの季刊誌である。大枚叩いて買う専門誌に劣らない内容が嬉しい。そこに世界のホテルに泊まって客室をスケッチし、その様子をコラムにした連載が面白かった。ある時、東南アジアを旅した時のもので、子供の悪態で、日本人をからかう時に「ケツに汚れた紙のついている奴」と言うのがあった。トイレットペーパーで拭くのが文化的と思っていたから驚いた。その国では水で洗うのが常識で、衛生的なのだそうだ。考えてみればその通りで、我々も風呂から上がった時が一番清々しい。

そのコラムがいつの頃の物だったかは記憶にないが、その頃からTOTOでウォシュレットを販売し始めた。紙で拭くよりも、うんと衛生的で、冷たい水ではなく温水が出る代物だ。洋風便器を使い始めたのが遅かったにもかかわらず、改良を加えて新しい物を作り出す。日本の物作りの文化や技術力が、こんな所にも発揮されたのだ。ちなみに、ウォシュレットはTOTOの固有の製品名である。


※お食事中の方は、コメント欄を読むのをお控え下さいませ。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする