無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

100万回生きたねこ

2010-11-07 00:56:18 | 音楽・芸術・文学
絵本「100万回生きたねこ」の作者の佐野洋子さんが亡くなられた。

この本を知ったのは、どの位前の事だろう。酒田市の光ヶ丘にある旧国立倉庫で、「100万人のキャンドルナイト」を開催したことがあった。その時の催しの中に、青年会議所の方が、この本の読み聞かせを行った。とっても心に残るお話だなと思った。子供のための絵本と言うより、大人の為の物と言っても良い内容だった。

100万回も生き返って、様々な飼い主に出会う猫。飼い主は猫の死を悲しむが、猫はへっちゃらだった。ちっとも飼い主を愛していなかったのかも知れない。ある時、野良猫に生まれ変わった。そして白い猫に恋をした。子供も生まれ幸せに暮らした。時が過ぎ、愛した白い猫が死んだ。生まれて初めて声をあげてオイオイと泣いた。もう2度と生まれ変わりたくない。そう言って望みどおりに、その猫は死んじゃう話だが、私はこれを書いたのが外国の人だと思っていた。愛されるだけでは駄目なんだ。愛さなければ駄目なんだ。子供達はどんな風に聞いていただろう。

良い本に巡り会うことはとても大事だ。特に絵本は、子供達の心を豊かにする。何十年も昔の絵本が、今でも本屋に並んでいる。良い物は古くならない。いつでも心に問いかけてくる。子供を育てる上で、絵本を読み聞かせするのは、親として大切なことだと、昔偉い先生に聞いた覚えがあったっけ。
コメント (4)
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