無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

丸岡城跡と加藤清正公墓碑

2010-11-23 18:02:31 | 
熊本への旅行以来、気がかりだった「加藤清正公の墓」に行く事にした。iPhoneで地図を見る。清正公の墓のある天澤寺は、高速道路の鶴岡ICとあさひICの丁度中間で、旧櫛引町(現在鶴岡市)にある。我が家から、一番近いルートを検索すると、おとなしく国道7号から112号へ入れと出た。休日の国道は混んでいる。



国道112号線を鶴岡から月山の方へ向かうと、右側に標識が見えた。



国道から、標識に従って右に入り、ゆるいカーブを曲がると、丁字路に案内板があった。左に曲がれと書いてある。曲がるとすぐそこには、幅の広い道路の半分に白いラインが引いてあるだけの駐車場になっていた。
私のGPSだと、天澤寺はもう少し先にあるので、そのまま車を走らせてみた。アクセルをほんのひとふかしで、すぐに入り口の標識と、門と狭い小路が見えた。これはイカンと慌ててUターンする。



車を駐車場に置き、歩いて目的地へ向かう。
集落には普通に民家が並んでいる。



天澤寺(てんたくじ)に入るには、幅員が3mを切る狭い小路を進むようだ。
門の右側には天澤寺、左には加藤清正公の墓と名が付いていた。



小路を進むと十字路になり、境内の入り口の前には、案内板が立っていた。
黒い線は道路、青い線は水路や堀のようだ。
現在地から杉並木を抜けると、天澤寺だ。



これがその杉並木。
入り口の右手にはお地蔵さまが、道の中程の両側には、様々な動きをした比較的新しい像が立っていた。(十六大阿羅漢らしい。)



大銀杏と本殿。黄色に色づいた葉が美しい。



さて、ご挨拶をと思ったが、扉は閉まっている。



本堂の左を廻って、小さな門をくぐる。
本堂の裏手に、武士達の古くて小さな石の墓地がある。



少し逆光ぎみだが、これが五輪の塔。手前には、石で作られた虎が見える。
この右手に古い墓が沢山あった。歴代の寺の住職達の墓のようでもある。
清正公の奥方と一緒に出羽に来られた医者の墓もあった。



戻って、門の脇に並んでいた清正閣にお参りする。



寺の左手に広がる丸岡城跡に向かう。この水路は浅い堀になっている。



丸岡城跡は、一段高い丘の上にある。そこから寺を眺める。



城跡の礎石が並んでいる。城はそんなに大きな物ではなさそうだ。



渡り廊下を使って、城の建物はコの字型に建っていたようだ。



清正公の遺骨と、奥方が埋葬されていた場所らしい。



案内図では御書院と書かれてあるが、何だか分からない。



金峰山を借景にした庭があり、池があった。



穏やかな地だった。この静けさはなんだろう。天澤寺の後ろの墓のある場所の空気も、とても澄んでいた。熊本54万石から、出羽酒井家に1万石で身柄預けとなり、この地に骨を埋めた加藤忠広公。戦国の世の儚さを嘆いただけだろうか。熊本では神のように崇められている清正公の遺骨を、密かに持ち出したのは、身内としての情なのだろうか。清正公は、それを良しとしたのだろう。

厚い雲の切れ間から、一筋の光が差していた。金峰山の優しさは、今の世も変わらない。
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平田のめんたま畑

2010-11-23 10:28:36 | 食べ物
旧平田町の産直の店は、「めんたま畑」と言う。山形県の形が人の顔に似ていて、その目の部分が旧平田町だった。そんなことから、「めんたま畑」と名前が着いた。

日曜日、鴨鍋を食べる会で、漬け物も必要だと言うことになって、通りがかりの「めんたま畑」に寄った。こんな朝早くには行く事も少なかったのだが、その客の多さに驚いた。多かったのは客だけではない。並んでいる品物も種類が豊富で、午後の終わり頃とは比べものにならなかった。そうか、これが本当の姿なんだなと感心する。

この店のレジの女性は親切で、私が塩あずき餅を買ったとすると、レジを打つ手を止めて、「これは甘くないですよ。」と声を掛けてくれる。「ええ、これで良いんです。」と応えて、お金を払う。聞くと以前に間違えて買った客から「甘くない」とクレームが来たのだそうだ。ちゃんと「塩あずき」と書いてあるのにである。書いてある文字が小さいとでも言うのだろうか。最近では、その「塩あずき」の文字が、緑の蛍光ペンで大きく丸で囲まれていた。

そんな女性なので、私が買った柿を「これは渋柿ですよ。」と教えてくれた。私は渋柿を承知で買ったのだった。干し柿にしようと思ったからである。大きな柿が5個で180円だった。庄内柿に比べればずっと安いと思う。アビオスも売られていた。寒河江や尾花沢の道の駅の価格よりも、ずっと安かった。客達は次から次へと、新鮮な野菜をカゴに入れていた。Sさんが「生産者によって、味に違いがあるよ。」と教えてくれた。調理された総菜も並んでいる。炊き込みご飯や寿司や総菜は、昼頃には売り切れになるそうだ。



皮を剥いた渋柿と、アピオス(他の産直では、同じくらいの量なのに倍の値が付いていた。)
コメント (7)
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