出羽大橋

白鳥の鳴き声がした。
ええ！もう冬が来るの？と正直がっかりする。今年は豪雪でなかなか春にならず、なったと思ったら長い夏だった。9月は目一杯暑くて、10月になっても半袖で良い気温だった。ようやく秋らしくなったと思ったら、もう白鳥が来た。時期的にみたら、何ら不思議ではない。平年並みの帰省なのである。ただし、第一陣が平年並みの10羽程度ではなく、300羽が一度に帰ってきたらしい。ドカンとすぐに冬になるのではと恐れている。どうも最近の気候は四季が割合を変えているように感じられる。



9月に出羽大橋が開通した。23年度に開通する筈だったのではと記憶している。スムーズに予算がつかなかったのかなと思える節もある。そしてご覧の通り、気分良く爽やかな開通ではない。旧出羽大橋の補修も終わり、新出羽大橋と一緒に4車線になるはずなのだが、現在は片側1車線づつの開通である。中央の分離帯の工事が終わっていないようだ。写真は橋を渡り終えての宮野浦側の道路である。分離帯工事が完成すれば、晴れて全面開通になるのだろう。左側は歩道で、随分と広くなった。私はこちら側の歩道の拡幅も楽しみにしていた。こちらからは、白鳥や鴨たちがゆっくりと見えると思ったからだ。

最上川河口は、「白鳥を愛する会」の努力で、全国一の白鳥の数になっていた。冬期間の餌のない時期に、お茶殻やパンくずなどを市民から集め、いわゆる餌付けをしていたのである。それが鳥インフルエンザで酒田市の対応が変わった。河口にわざわざ造ったスワンパークに市民が入らないようにと注意を促した。野鳥に餌付けすることには賛否両論があるだろう。穏やかな冬なら田んぼの雪の消えた所での餌取りも可能だろうが、去年のような猛烈な大雪では、餌が取れずに体力を消耗した白鳥もいただろう。人間の心変わりが白鳥にも届き、スワンパークは白鳥の数を減らした。ほら見たことか。せっかくの白鳥を見られる歩道も、間に合わなかったのかなと思う。



さて、美味しい秋である。左下は、山形名物芋煮の里芋である。