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会議の前にネットに繋いだら、山形県内は暴風波浪注意報が出て、特に庄内は酷く、JRの特急いなほは軒並み運休していると言う。「風が強いから、気をつけて帰ってね。」との言葉に送られて帰途に着く。庄内に比べれば、まだ可愛い風なのだが、予想通り吹雪に遭う。気温が低いため、フロントガラスは氷が張り、ワイパーにはバッコが付く。有り難い事に、前を大型車が走ってくれるので、尾灯の明かりを頼りに走ったのだが、いよいよワイパーが効かなくなり、氷の縞々模様の隙間から確認しての運転は無理で、尾花沢の道の駅に降りる。その側道も真っ白で見えない。
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駐車場で氷をこそげ取り、休憩した後に再び運転を開始した。
前方を横切るのは、新庄尾花沢自動車道路。路肩の雪の壁は高さ3mほどに見える。左に折れて上り合流して、新庄方面へ向かう。
運転速度は40~50km/hで、ノロノロとズンズク隊で進む。まだ時間が早いせいか、通行量が多いので助かる。先頭を走る車は大変だが、みんなで走れば恐くない。(過去に真夜中で対向車もない1台だけの運転で、最上川沿いを走った時には、天地もわからない白い雪にまかれ、そのまま天国へ行くかと思ったことがあった。)
前を走っていた大型車がのろい。ソロソロとドライブインの駐車場に入っていった。ナンバーを見たら、土浦だった。雪のない地方の人なのか、気の毒に。最上川沿いから平野に抜けた頃には雪も小降りになり、酒田の灯りが見えて安堵する。平田の陸橋で2度滑る。滑った後で4駆に入れる。外気温は-5℃、風があるので余計に凍るのだろう。所用時間は県庁から3時間半を有し、無事に帰還した。
※バッコは、何かに付いた固まり。余計な物。例:下駄で雪道を歩くと2本の歯の間に雪のバッコが付く。
ズンズク隊は、一列に連なった様子。雪遊びで、みかん箱に竹スキーを付けたそりや、竹スキー、竹ジョンバに載って子供達が縦一列に連なって滑り降りるのを言った。