無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

あまちゃん

2013-09-21 10:55:38 | 震災東日本大震災

NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」が来週最終回を迎える。パロディや小技の効いた台詞や、勿体ないほどの脇役陣の演技、宮藤 官九郎ならではの明るくハチャメチャなドラマは、東日本大震災の復興を前向きに表現してくれた。ドラマの舞台になった架空の北三陸である久慈市には、沢山の観光客が訪れ、被災地を元気づけてくれている。有り難いなと心から思う。

よせば良いのに私の悪い癖で、次週のあらすじをネットや「赤旗」の記事で先読みしている。毎回「あ~あ、読まねば良かった。」と言いながら、ついに最終週まで知ることになる。それにつけても、女優「鈴鹿ひろ美」役の薬師丸ひろ子が音痴だと言う設定は気の毒だった。潮騒のメロディをひろ美の影武者として歌った「天野春子・あまちゃんのお母さん」役の小泉今日子よりも、本当は歌が上手いのにと私は思っていたし、薬師丸ひろ子の歌う潮騒のメロディを聴いてみたかった。その場面は来週見ることが出来るだろうが、とても複雑な気分だ。

さて、話は変わって、なかなか復興が進まない中、南三陸町で一つの結論が出たようだ。震災のシンボルになりつつあり保存も考えていた防災庁舎が11月に解体されることになった。鎮魂の為に人々は集まり、花などを手向けてはいたのだが、地元の人達の意見は様々で、残して置きたい人もいれば、観光地化されて不愉快だと言う人もいる。三者三様の考えがあったが、保存するにも国からの支援が受けられない。まち全体の土地を嵩上げするのに庁舎が残ると窪地になるなどの問題があり、解体の方向で決まったようだ。私もその方がベストだと思う。こんな事を言ってはトゲがあるだろうが、何億円もかけて松の木1本を残すよりもずっと前向きだと考えるのだが。日本は大きな災害に何度も受けてきた。その都度立ち上がり生きてきた。その力を信じたいと思う。

コメント
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