庄内の味噌味豚肉入りの芋煮鍋は、毎度「とん汁だね」と言われ、上位に入ることはなかった。それならばと、材料代を奮発し、平田牧場の三元豚で昨年は念願の優勝を勝ち取った。今年はちょっと疲れたのでサボろうとしていたら、山形のAさんから「勝ち逃げは許さないよ!」と電話があり、今回も参戦することにした。勝つ自信はあるのか。あるのなら、次はこれだ!
三元豚の上のクラスの金華豚である。より黒豚に近いあじがするらしい。そんなに予算があるのかと問われれば、無い。それでも買えたのは、丁度材料を仕入れに亀ヶ崎の平牧に行ったら、金華豚が20%OFFデーだった。三元豚と混ぜようとせこい事を考えていたが、ALL金華豚になった。店のおばちゃんに、「今年も優勝するね!」と宣言して来たのだが。
今回の鍋の数は6つ。それぞれ調理が始まった。
調理に参加しない面々は、おつまみや焼き鳥を片手にBeerを呑んでいた。
会場の山形市馬見ヶ崎河原。山形の天気予報は午後3時頃から雨になるというので、少し早めに調理に入った。
お隣では本場山形の醤油味牛肉芋煮である。最初に昨日から酒に漬けた米沢牛に火を通し一度ボールにあげる。
残りの汁に水を入れ、こんにゃく、牛肉、里芋を入れて煮る。材料が単純なだけに、上位を狙うには良い材料を仕入れないとならないらしい。里芋やねぎにも牛肉や料理の酒にもこだわりがあった。
出来上がりがこれ。食べ終わった後にカレールーとうどんをいれてカレーうどんで締めた。
庄内の味噌味金華豚の鍋。黄色なのは、少々キムチを入れたから。ねぎとあぶらげは焦げ目をつけて鍋に入れた。この焦げ目が美味しかった。
お隣の宮城の針生バージョンは塩麹海老入り芋煮鍋だった。レシピが細かかったらしい。
唐辛子が効いた鍋だった。
野菜たっぷり芋煮鍋
これくらい材料が多いと美味しいかも知れない。
秋田のナメコ入り鍋。よそった器に最後にセリを刻んだものが乗る。これはさっぱりとして美味しい。
油麩入りの鍋、これを器に盛って、別鍋のだし汁をかけ、器の端に味噌をすりつけ、味噌を溶きながら食べると言う鍋だった。
今回の参加者は70名を超えたそうだ。今まで最高の参加者だった。
一粒二粒の小雨はあったが、暑くも寒くもない絶好の芋煮会日和だった。水遊びをする子供達もいた。
広い河原のあちらこちらで、それぞれに芋煮会が行われていた。
今年の芋煮を食べる器は小さい物だった。それでも6つの味の芋煮を食べ回るとお腹が一杯になった。
発電機を持ち込んで、エレキギターにマイクを使っての演奏も繰り広げられた。
山形の秋は深まってきた。
さて、対抗戦の結果であるが、またしても庄内の味噌味金華豚芋煮が優勝した。参加者が若い人が増えたのも勝因の一つかも知れない。さて、いよいよ逃げられなくなったぞと思う。来年の心配をするのは、まだ早いかも知れない。どうしよう。