昨日見た民放TVの番組で、「貰って嬉しい果物ランキング」のコーナーがあった。当然サクランボは上位に入っているだろうと、山形県民の私は思っていた。だって実際に嬉しいもの。自分ではなかなか買えないし。ところが、意外な事に、ランク外だった。スイカやメロン、りんごにみかんはあったのに。するって~と、他の人達は買って食べているんだろうなと、ちょっと悪態をついてみる。
山形市の帰りに、東根の安達農園に寄ってみた。(実は行く前に櫛引の産直あぐりにも寄ったが、おっと思うほどサクランボは高価だった。)全国的に見ると、山形のサクランボは寒河江市が有名である。これは市を上げての宣伝効果によるもので、本当の本場は東根なのだ。サクランボの品種の佐藤錦を改良した佐藤さんも、東根の方である。ただ、東根の人達は優しいと言うかおっとりとして、人を押し退けての商売は得意でない。作る物は良いのに、勿体ない話である。
おおっと話はそれた。安達農園ではサクランボの収穫真っ最中だった。佐藤錦も全盛期から終盤になり、摘み取りの作業も箱詰めも大忙しだった。店の中をほっつき歩くと、「これ食べてみて、それからこれも。」と次々サクランボの試食を出してくれる。「こんなの見た事ないでしょ。」と大粒(4Lだそうだ)も手渡ししてくれた。サクランボは粒の大きさにかかわらず、種の大きさは同じだ。つまり大きな実は食べる部分が多い。しかも口いっぱいに甘さが広がった。「うまいよ~、うまい!」
贈答用は、送る相手に失礼のないような値段ではある。でも他よりも安い。自宅で食べる分になると、粒が小さいが一箱1Kg1000円から並んである。私は粒の大きめの1500円のを買った。見た目は上の写真の2500円の物と変わらない。今日もぎたての物だそうだ。家に帰って食べる段になって、もっと買って来れば良かったのにと後悔した。
店に大粒の黄色いサクランボが陳列されていた。珍しいけど、買って食べようという気にはならなかった。そろそろ佐藤錦が終わると、紅秀峰と言う品種が出てくる。これがまた大粒で赤くて甘い。サクランボの女王と呼ばれていて、とても美味しいのだが、少々お高めで、自宅用に腹一杯食べることは出来ない。どなたかが送ってくれるのを待つだけである。