無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

茅葺きの技術・日本と世界

2014-07-29 11:46:15 | 建築・都市・港

7月28日、山形市の山形県産業創造支援センター多目的ホールで、茅葺きのシンポジウムが開催された。主催は一般社団法人山形県建築士会である。実は半月ほど前に事務局から電話を受けていた。茅葺きのシンポジウムを行うので、パネラーをして貰えないかと言う相談だった。私は一度も茅葺きに携わった事がなく、その役には向いていないと断ったのだが、「まぁ、いいから、いいから。」と言われ、誰といつどんな話で行うのかも知らず、約束通りに1時間前に現場に着いたのである。こんなに不安なシンポジウムは初めてである。

時間通りに事務局は到着せず、参加者だろう人がホールで待ってはいるのだが、彼らも内容を知らないと言う。開始15分ほど前になって全員が集まり、それから段取りを決める。時間の配分は2時間程度の予定だったが、実際は時間が押してしまい、45分ほどになった。黒い私はほくそ笑む。

基調講演は文化財建造物修復技術者 日塔 和彦氏である。様々な大学の客員教授をやっておられて、出身が山形県の河北町だそうだ。

主に世界各地を渡って茅葺きの研究をされていて、国ごとに使う材料も作業方法も異なっていたのが面白かった。東南アジアやアフリカでは、現在も現役として茅葺きが使われている。

ヨーロッパでは、茅葺きがステイタスとして大規模な住宅でも、マンションの屋上や劇場にも使用されている。

もっとも憂慮する火災においては、下地に耐火板を敷くことによって可能にしている。ただ、これは日本の法律には則っていない。

高断熱高気密も可能だそうだが、ヨーロッパの気候と、日本の高温多湿の気候では、呼吸できない茅葺きは問題が残るのだろう。

火災の実験の様子である。この野地板方式も、日本では用いない。

茅葺きで一度火災実験をしてみたら、なかなか消防の放水が茅の中に入らず(茅の表面が雨を流す為)、少しの種火が残っていても、数時間後に再度発火し全焼に至る事が多いそうだ。

全ての映像を撮っておきたかったが、そうも行かず出来るだけ落書きをしてみる。

頂いたレジメには載っていない各国の茅葺きの映像は、大変に興味深かった。特に住宅は住む場所によって姿が変わる。建築は住宅から始まり住宅に終わるとは、名言である。

帰りに見た大きな赤い太陽が印象的だった。

 

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港オアシス祭だった。

2014-07-29 11:27:19 | 酒田

土曜日は外に出ると熱中症になるくらいの暑い日だった。酒田本港では、「港オアシス祭」が開催されていた。

本港の岸壁には、海上保安庁の船が多く停泊していた。

参加した人は、暑い暑いで日陰に入ることも出来るが、着ぐるみさん2人は気の毒だった。中は暑いだろうに、子供達に囲まれていじられて、大変だったろうなと思う。

屋台では、今回はカレー特集が組まれていた。午後から出かけた私はおみやげを買ったが、お店で食事の出来る店の殆どは売り切れになっていた。

海洋センターの1階の倉庫には、酒田祭りの山鉾が置いてある。ここでは一般の子供達を対象に、針金と和紙を使った山鉾作りがお子なられていた。

これは今年の祭りに使った山鉾の龍、実際に近くで見てみると、その大きさに驚く。

土台つくり

出来上がった物に絵を描く。

これも完成品らしい。

作品が飾られていた。

「食べていって!」と呼ばれたコンニャク。あ、玉こんじゃないのか。

「これ何?ワサビ?」「いいや、特性辛子だよ。」 何でこんな緑色なの!

他のテントではイカ焼きやかき氷が。

サンダル飛ばし競技

競技の景品。

会場ではアナウンスで「ああ、惜しい、参加賞です。」「今、新記録が達成されました。」など、随時結果が公表される。小さな子供達が真剣なのが可愛い買った。何度やっても後ろにしか飛ばせない天才もいた。

加茂水産高校の実習船「鳥海丸」、今回も大きめのタッチプールを準備してくれていた。

海上保安庁の船、べにばな

東京都所属のつるぎも来ていた。

はまなすが、いつもよりもずっと赤く熟れていた。今年の梅雨は空梅雨に近く、暑い日が続いたせいだろう。

 

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ゴジラ

2014-07-29 10:33:41 | 酒田

7月25日封切りのアメリカ版ゴジラのお陰で、もう一度ゴジラにスポットが当たり、NHKBSでも、CSでもゴジラ特集が組まれている。

初代のゴジラの監督の本多猪四郎さん、ゴジラのスーツアクターの中島春雄さんは、共に山形県の出身である。山形新聞でも3回に渡り記事が出されている。その中で、第1作で主演を演じた宝田明さんのコメントも載せてあるが、実際には「主演は僕だ」と宝田さんが言った時に、彼に向けて監督さんが仰った「いいや、主演はゴジラだよ。」の言葉が重い。円谷英二監督は福島県の出身だ。音楽を担当した伊福部昭さんの才能も素晴らしい。凄い才能のメンバーが集まった映画だと思う。だから、今でも続いているのだと思う。

 

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