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ウラジオストク港の関税優遇へ ロ大統領、アジア重視強調
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は4日、連邦議会への年次報告演説を行い、極東ウラジオストク港を自由貿易港に指定し、関税優遇制度を導入する方針を示した。大統領は「ロシアはアジア太平洋地域の大国として高い潜在力がある」と強調し、発展を続けるアジア経済との統合を図る考えをあらためて示した。
ロシア経済はウクライナ危機を受けた欧米の経済制裁、原油価格や通貨ルーブルの下落によって減速し、来年はマイナス成長となる予想が出ている。来年中の訪問を予定する日本や中国、韓国などの経済力を取り込み、自国の経済回復につなげたい意向とみられる。
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昨日の酒田港ポートセミナーでも質問させて頂いたが、ロシア政府は極東ウラジオストクに特別な予算をつぎ込んで、特区として開発を進めている。それは中国、韓国、そして日本を取り込んで経済発展させたい考えだからだ。ウラジオストクでのAPECの会議の前後に、インフラの整備に力を入れた。(電車を廃止させる憂き目にもなったが)ウラジオストクからハバロフスクまでの高速道路と鉄道にも取り組んでいる。ウラジオストクには特別な観光施設がないと言われるが、巨大なカジノ計画もあり、建設に韓国が手を挙げ、建物などの申請の最中だった。
極東ロシアとの貿易高では、断然中国が高い。国境を接している国同士だもの農作物の輸入も多いそうだ。韓国からの工業製品の輸入も多い。それに比べれば日本はかなり離されているが、日本人に対する信用度はかなり高い。中韓に関してロシアは、始めから騙される事を前提にきびしく当たっている。(逆の目で見れば、日本人はお人好しなので、ロシア人から騙されることも多い。これは別の機会に書こうと思う。)
日本の都市の名前で大都市や京都などが知られているのは当然のことだが、ウラジオストクでは酒田の名前もまた知られている。酒田港も、ウラジオストクとの直の貿易に言及せず、今あるルートを様々に利用して出来ることから行うのが一番だと思う。
日本から2時間で行けるヨーロッパが、そこにある。