JR御徒町の駅を出ると、アコースチックな音が聞こえてきた。路上で3人の男性がジャズを演奏している。道路の反対側では人が立ち止まって聴いている。私もその中に混じって、バックからカメラを取り出した。2枚撮したが、どちらもピントがずれていた。暗かったからか。(←腕が悪いのだろう。)あら、ドラムのお兄ちゃんはカメラ目線だこと。
誰でもが耳にしたことのあるジャスナンバーが流れていた。まともに1曲聴いたのは、「TAKE FIVE」だった。バスのケースにガムテープで貼られている紙に何が書かれてあるのだろう。人通りは多いが、誰も近寄って見る事もお金を入れる事もしない。そこで私は財布から小銭を用意して、ズカズカと道路を横断した。1曲で3人分だから300円をケースに入れる。その時、ケースの中に「CD 1枚1200円」が書かれた紙と、売り物のCD(左側のケース)を確かめた。
寒風が舞う中での演奏はきついものがあるだろう。大都市なのだから、もっとこのようなストリートミュージシャンに出会って良い筈なのに、何年ぶりかで見た気がする。