三橋氏のセミナーは前日の8日に酒田総合文化センターで行われた。多分満席になるだろうとの予想から、少し早めに家を出る。文化センターは、私の母校である酒田市立琢成小学校の跡地に建設された。(もう数十年も前の話だが)一応通学路と呼べる道を歩いて向かった。その道は厳島神社の境内を抜ける道である。厳島神社では前日まで開かれていた夜会式(よいしき・お祭り)の反省会をしているのだろう、おじさん達が社務所でワイワイしていた。
三橋氏のセミナーは、そのまま伝えられるほどメモってきた。メディアでしか伝えられないもの、その裏側、ギリシャから韓国がらみの日本の明治世界遺産、そして経済に至るまで、盛りだくさんのタイムリーな話題だった。他人の商売の邪魔をする気は無いので、洗いざらい載せることは止めようと思う。
議題にある情報の読み方では、マスコミは情報を伝えるのが仕事だと考えるが、伝えたい情報、そうでないもの、社風によってフィルターをかける。それも自由なのだが、どうやって読み解くのかが分かれ道になると言う。中国の株の暴落は、当然予想されていたもので、当初から倍も上がれば、元に戻る力が働くのは条理である。
ギリシャのデフォルトは、実態はマスコミの報道とは真逆らしい。ギリシャ国民は怠け者のように伝えられているが、実際の労働時間はドイツよりも遙かに長い。働けど働けど・・・が現実で、それに加えて公務員の数も少ない。借金大国になったのはEUに加盟したからで、自国でユーロが刷れないから、金をEUから借りねば回らない構造になってしまったようだ。それと若者の失業率が高いのは大きな問題だと言う。
翻って日本は独自に日本銀行で円が刷れるから、日本の国債の大半が日本国民(銀行や生保が半数)に保有されている為、国が潰れることはない。国もマスコミも、国債が増えるから公共事業を減らすと言っている。それをグラフを提示して説明しているが、非常にうまい心理作戦で、国民の目を欺いているのが判る。グラフからは公共事業の建設国債は増えていない。税金の収入が少ない為、借金の赤字国債が増えているだけである。
日本列島を見てみると、沢山のプレートの上にあり、必ず地震が起きる。破壊されるインフラを保つ為にも建設国債は必要である。しかも建設国債は他国に渡る物では無く、国内で消費される。公共事業を増やせば、金は国民に渡り税金も増える。藤井聡教授の「日本強靱化計画」とも繋がってくるのだ。
興味深い話も聞けた後の、あのアンケートは何だ!まるで講義終了後の考査か、試験問題のようだ。感想を書くのでは無く、「少子化問題をどう思うか。」などなど、短時間で答えをかけないだろう項目が並ぶ。これはJCIの発案なの!