GAギャラリーで、フランク・ゲーリーが来日したことを知る。18日にはスペシャルトークが国立新美術館で行われたようだ。聴きたかったと残念に思っていた。
日経アーキティクチャからのメールで、最新号に彼の特集があるそうだ。会員になっていないと見られないのだが、HPには10月16日の開催の前日15日に、21-21で45分に渡って記者会見が行われたのだそうだ。内容が面白い。最後の部分の映像を見ることが出来たが、他人への気遣い、ユーモア、人間性が溢れる人柄が良く出ている会見になったようだ。彼のコメントの中で、練って練って作った作品が気に入らない。でも最後に神様からのメッセージが届いて皆を催眠術にかける。そこで皆が納得すると言うような所があったが、魔法を掛けるのは彼自身ではないのかと思う。
彼は最初から建築の道を進んだわけではなかった。トラックの運転手をしながら数学科学のコースの夜学へ通った。その頃はラジオのアナウンサーになりたいと思っていた。後に建築コースに進むと、成績が良くなり先生に褒められ、建築を続けるようにと励まされたそうだ。建築家は一日にしてならずなのである。
会場の壁や天井に張られている彼のコメントも、一つ一つが胸に響く重要な意味を含んでいる。