切手や葉書なら、書き損じた物は手数料を払うと郵便局で新しい物に交換してくれる。ならば印紙はどうかと言うと、税務署に行って申請すれば代金を返還してくれる。
たかが1000円、されど1000円。これが200円だったら諦めもしただろうが、せっかく教えて貰ったので出かけてみた。
3枚複写の用紙に、教えられるままに記入する。お役人と呼ばれる人達の中で、税務署職員は最も親切だ。受付から担当部署に案内され、説明も懇切丁寧だ。私も生まれてうん十年、この書類を書くのは初めてだった。簡単に新しい印紙と交換してくれるのかと思いきや、月末締めの翌月の月末に、金額が口座に振り込まれるらしい。その前に書類の3枚目が書留で届く。たかが1000円なのに、書留料と振込手数料と人件費を考えると、税務署も大変だなと思う。これからは、印紙なんか無くなれば良いのにとは、口が裂けても言わないことにしよう。