ト一屋にビニール袋を買いに行き、ついでにぐるっと店内をまわったら、たこ飯のお弁当があった。その上に「半夏生」と書いてある。
半夏生は季節の名前だとは知っている。しかし、なぜタコに結び付くのか判らなかった。半夏は植物の名前で、これが咲く頃で農家は一時的な休みが取れるらしい。タコの足のように丈夫に根が付きますように、タコの吸盤のように稲が沢山実りますようにと、こじつけのような願いを込めた行事だと思う。それに食品業界が飛びついた。私はこれだけ生きて来て、半夏生にタコ飯やたこ焼きを食べたことは無い。節分の時の恵方巻きのような物かととも思ったが、お弁当を1コ買ってきた。お昼にみんなで突っつくつもりだ。
私が1コ取り上げて籠に入れ、店員さんに写真を撮しても良いかと聞いて携帯を取り出す。これが最初の1枚。次々にお弁当が重ねられ、となりにたこ飯だけのパックが並べられる。写真には店員さんの手が映り、動くのでピントがブレブレになる。結局はこれだけしか使い物にならなかった。
半夏生は梅雨の終わりだとも言う。何だか毎日が暑くなった。
水が恋しい季節でもある。