某日、鶴岡の帰りに櫛引のあぐりに寄った。
ここでリンゴと枝豆を買う。ここの枝豆は、生産者毎に味が違う。基本はだだちゃ豆系の茶豆だが、生産者の畑の土壌によって味が変わるのだと思う。本来の白山だだちゃ豆はお盆が過ぎた頃に店頭に並ぶ。晩生の豆である。似たような種類で早生品種が、この産直では時期毎に並ぶ。説明も詳しく、品種毎に茹でた豆を試食出来る。どれも美味しいが、飛び抜けて美味しい豆もある。値段も違うし、数種類が並んでいる中を、私は三往復もしたいなと思うのだ。これにビールがあれば、もう何も言うことは無い。
この豆は噛めば噛むほどに、美味しいのである。採れ立て茹でたてが一番だが、生産者の方々は茹でるのもプロだと思う。とても甘かった。こんな豆は、酒田の店には出回っていない。
日曜日、櫛引に行くのは面倒なので、酒田の産直に行った。豆が一個も売られていない。「昨日は沢山出たんですけどね。」スーパーに行っても同じだった。何でだ??
理由は後で判明する。土曜日は酒田の花火大会だったんだ。どこの家でも、枝豆が食べられたのだろう。ちなみに庄内では、鍋一杯にどっさりと枝豆を茹でる。小皿に少々なんて茹で方はしない。大きなザルに茹でた枝豆を山盛りにして、家族でワシワシと食べる。お腹いっぱい食べる。