S氏から栗を頂く。自宅の庭から採れた物で、まだまだこれからも採れるそうだ。この栗が大きい。
4-5cmもある。妹にそのまま渡そうとしたら、茹でて皮を剥いた状態でなければ受け取らないそうだ。w
面倒くさがり屋ばかりで、自分で皮を剥いてまで食べない。よし、それならと、大きめの寸胴で湯を沢山入れて茹でることにした。
実は数日前、ト一屋から一袋398円ほどの栗を買ってきて茹でた。小さい鍋で茹でたので、「何の匂いだ?臭い!」と2度も焦げ付かせた。栗の表面は焼け焦げがつき、まぁ焼き栗だと思えば良いかと思ったが、再度水を足して茹でてさらに焦げ付かせる私は、何てバカなんだ。栗の出来よりも、鍋の焼け焦げを洗う方が大変だった。
今回は寸胴だったので、そんなヘマは行わなかった。栗を引き上げた後、たっぷりと湯が余ったので、卵を入れた。枝豆を茹でる時もそうだが、余ったお湯に卵を突っ込んでおくと、うまくいけば温泉卵になる。湯の温度と量に依っては半熟になる。その辺りを狙ったのだが、気がついた時にはガスは弱火のまま着けっぱなしだった。どう転んでも固ゆで卵に仕上がった。しかも、皮がピリピリと割れて、隙間から入った栗色の汁で模様が着き、怪獣の卵のようになった。
金・銀・・・・と来たら、次は何だろう。・・銅となったら、先日終わったリオのオリンピックとパラリンピックのメダルの色だろうか。
それとも、「貴方の無くした斧はこの金の斧ですか?」の金・銀・鉄の斧の話になるだろうか。
今日のは、鉄の、しかも玉子になる。この玉子は盛岡から買ってきた「南部鉄器の玉子」なのである。南部鉄器で用いられる南部で採れた砂鉄も、なかなか採れなくなっていると言う。この鉄の玉子は、お湯を沸かす時に一緒に薬罐に入れると、鉄分が摂れると言うので買ってきた。ところが、それが何処へ消えたか見つからない。お土産の入った袋でも、私のバックの中をひっくり返しても、見つからなかった。せっかく買ったのに、何処へ消えたんだろうと半ば諦めた頃、大会資料の袋の中から発見される。こんな重い存在感のある物だったのにと、ようやく使えるようになった事に喜んだ。
昔は、火鉢の上でチンチンとお湯を沸かす鉄瓶での湯は、美味しかったように思える。この玉子は湯が沸騰する間だけ、薬罐に入れる。入れっぱなしだと錆びるのだそうだ。写真は2-3回使った後の玉子である。ギラギラした表面は、さび色が着いてきた。お湯の味は極端には違いが判らないが、柔らかくなったような気もする。珈琲を入れるよりも、お茶の方が判りやすいのかなとも思う。熱い玉子を薬罐から取り出すのは、ちょっと難しい。