10月22日、庄内空港08:50発 ANA396便に乗る。集合時間は08:20で時間前に着いた筈なのに、遅いと言われる。羽田経由で大分に向かうが、どちらの便も殆ど満席だった。今回は、小さめのスーツケースを持ち込み、大分まで空輸してもらう。たった2発3日だったが、お土産のスペースを考えてスカスカのままに送り込む。これが案外楽だった。
貨物の積み込み終了。庄内は晴天だったが、東京の上空も雲の中、ましてや大分空港は予報通りの雨だった。羽田での乗り換えもスムーズに行き、機内では持ち込んだ単行本「失われた九州王朝」を読む。書いてある文章も漢字も難しく、眠るのに持って来いで、なかなか進まなかったのだ。九州へ行くのに似合いの本である。
無事に大分空港へ着く。空港の中は「おんせん県おおいた」で満ちあふれている。
足湯も準備されている。
「ここでも、温泉が出るのですか?」の質問に、ピンクの法被の女性は「毎日タンクローリーで運んでくるんです。」と答えた。お湯に触ってみると、丁度良い加減だった。
空港で食事をする時間が無く、支部長さんが買い込んだコンビニ弁当(3種類から選ぶ)をバスの中で開く。弁当箱の大きさに差はあったものの、どれも魚中心のおかずだった。勿論、弁当よりも先にビールが配られる。さすがに飛行機の中では配られなかったが、基本的に酒田支部は朝から酒漬けになる。
この酸っぱい押し寿司は、上に載っている具とぎっしりのご飯の中に忍び込んでいる具(梅干しや海苔など)も相まって、見た目よりも満腹になる。
バスは別府湾に添った大分自動車道路を走り、別府市の大分国際コンベンションセンター・ビーコンプラザに到着する。「ビーコン」って惑星探査機はやぶさを思い出す。設計者は磯崎新だ。磯崎新は、九州には強い。
複雑な形の建物だった。遠くからバンジージャンプに丁度良い塔が見えた。
まずは受付をする。緑のバックは渡された資料で、重かった。
会場の席に荷物を置き、Nさんと塔(グローバルタワー)の散策に行く。その方角は駐車場を示している。渡り廊下を通って別棟の駐車場の建物を目指す。
本当に駐車場の中を通り抜けた。階段を上り、チケット売り場に着く。別府の町全体が海から山まで緩やかに勾配が着いている為に、建物の中は階段が多い。何処まで登っても1階で地面が見えたりする。
こんな形の塔である。上の四角い部分の展望台に上がるエレベーターは、数人乗りだった。
エレベータ上りは34階。下りは階段を使って33階に移動して乗り込む。混雑を避ける為でもある。
屋根がワイヤーだけで、雨が降り込む展望台だった。
ぐるりと360度まわってみた。山からは温泉の湯気が上り、穏やかな海は別府湾である。
下を覗き込む。コンベンションセンター・ビーコンプラザである。
会場に戻る。
ロビーには協賛会社のブースが並んでいる。
地下に降りると、折り紙で建物を創るコーナーがあった。材料だけ頂いてくる。
会場。多分ここは体育館なのだと思う。それを仕切って会場にしているのだが、音が複雑にエコーして、声が聞き取れない難点があった。
オープニングは日本文理大学チアリーディング部による「BRAVES」
客席2階の中央には、特別席なのか壁があって、左右に分かれて舞台を見る。左右とも舞台の下には編まれたオブジェが飾られている。
総合司会は、大分出身のTBSアナウンサーの江藤愛。
開会宣言:大分県建築士会副会長 歓迎の挨拶:大分県建築士会会長
挨拶:連合会会長 来賓挨拶:国土交通省大臣代理(この女性の声が早口でエコーに負けずに最も聞きやすかった。)
来賓挨拶:県知事(少し話が長い) 来賓挨拶:別府市長
連合会長表彰:大分県建築士会の代表 連合会賞表彰(遠くからはとても若く見えた。)
伝統技能者表彰。その他表彰者を撮そうとしたが、2階の通路の歩行者に遮られて撮せなかった。
地域実践活動表彰
大会アピール:大分県建築士会会長と副会長
大会旗が大分から京都へ引き渡される。
来年の京都大会でのパフォーマンスは、楽しみにしていたのに無かった。残念!
着付けの残念な方もいた。それとこの場での大島紬はどうなのよと、うるさい雀は曰う。
左側の女性は、玄人ぽい着付けであった。
勿論、彼女たちは全員が現役の建築士である。女性達の「おいでやす」で締めくくられる。あらま。(私達は脚をむき出しにして、花笠音頭を踊ったんだぜ!)
雨の中をホテルに向かう。
ホテルはツインが一人づつだった。豪華である。Mさんが大部屋での宿泊が嫌だと言ったので、全員個室になる。これは有り難い。
窓からは、晴れていればオーシャンビューが見られるのに。
宴会会場(和室)に移動する。
わさびテロに見えるが、油の載った刺身が多いので足りない位だった。
豆乳鍋と言うが。
大分県は宮崎とも並び、鶏肉の生産が多い。何処へ行ってもご当地名のついた唐揚げや天ぷらがあった。これは天ぷらである。
大分では、iichikoと二階堂の二大巨頭の焼酎があった。
大会では、式典のプログラムはコンパクトになり、観光パンフレットも自由に並んだ中から取る仕組みで、出来るだけ無用の紙類を節約しようと言う動きが十数年前から行われていた。ところが、大分会場で受け取ったバックは異様に重かった。iichikoの瓶と厚さ1cm以上もあるiichikoの写真集が入っていた。これには驚いた。今回のかなりの部分のスポンサーだと思われる。この瓶の焼酎も、2次会で開けられる事になる。