無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

孟宗筍とワラビ

2017-05-15 13:07:52 | 動物・自然

日曜日は恒例のお嬢様の山菜専科なのだが、今回は出席者が少なかった。それより「筍を採りに来てね。」と、Sさんから有り難いお誘いを受け、Sさんのお父様(筍を掘り起こして採取するプロ)とSさんが運転する車の後について、山道を登って行った。初めての場所だった。

道路脇の竹林で「ここにもある。」「ここにも出てる。」と見付けられるものの、竹の根の張り具合がきつくて、小さなスコップのような物で土を掘ってもなかなかうまく収穫は出来なかった。周りの土を掘り、根が見えた時点で筍に刃物を突き刺し、「この辺りだ、えい!」と引っ張ると途中から折れて、実に勿体ない。Sさんのお父様は、我々が5分も掛かって掘り起こしているのに、たった3回鍬を動かすだけで、立派に収穫している。とても、とても叶わない。

あっと言う間に、沢山の収穫が出来て、惜しげも無く分けて頂いた。店でも見た事の無い程のびっくりする量である。帰宅するまでに、あちこち寄り道をしてお裾分けをさせて頂く。

収穫後に、美味しい孟宗の見分け方を教わった。「形が平べったく潰れている方を買いなさい。」とは聞いてはいたが、平べったいのは雌で、丸い形のが雄なんだそうだ。味も雌株の方が美味しいそうだ。

その足で、庄内平野を突っ切り、ワラビ採りに向かう。この写真にワラビが3本あるが、見えるだろうか。おおっと、正確には4本だった。

ワラビも途中でお裾分けをした。蕗は筍採りの最中にサボって、道路脇で採った物。ミズはワラビ採りの帰りに道路脇の斜面で採った物。右に見えるのはワサビ。その下で潰れているのはシオデの伸びた物。もう少し時間があったら、もっと別の山菜をも採れただろうが、せっかくの孟宗が車の中で暖かくならないようにと、早めに帰ることにした。前日、前々日と雨が降り、日曜日にはカラッと晴れ上がった絶好の日和だった。風が強かったおかげで、虫にも襲われずに快適だった。ただとても暑く、汗と涙と鼻水を拭き拭きの山菜採りだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

応急危険度判定士

2017-05-15 12:46:26 | 防災

地震の多い日本では、応急危険度判定士と言う制度がある。被災された建物に、赤(危険)黄色(要注意)緑(調査済)の紙が張られているのを見たことがないだろうか。「大地震により被災した建築物を調査し、その後に発生する余震などによる倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下、付属設備の転倒などの危険性を判定することにより、人命にかかわる二次的災害を防止すること」を目的にした制度で、地震が起きると、この資格を持った建築士は駆り出される。

もっとも迅速に数をこなせるのは、宮城県の建築士達である。宮城県は過去にも地震の回数が多く判定の経験が多い為、出動も早ければ、何をどうすれば良いのかが判る。地震の少ない地方だと、自らが被災している為に準備にも事欠く。熊本地震の際には、宮城県の判定士が赴き、初回の陣頭指揮を執った。それでも、熊本県では判定の遅れがあったと言われている。慣れていないからだ。宮城県の判定士のプロになると、一日一人40件を行ったと言われている。

山形県の応急危険度判定士達は、新潟中越地震から本格的に動いている。東日本大震災の時には、担当する県が福島だった為に出来ない所が多く、他は自分たちで行うのでと断られたらしい。

さて、この度、酒田市と(一社)山形県建築士会酒田支部とで「、災害時に於ける被災建築物応急危険度判定業務に関する協定締結」の調印式が行われた。震災時、判定士達は振り分けられた各コミセンに集まり、判定を開始することになった。この判定は、火災保険の判定とは違い、建物が被災しているか、使えるか、危険かをいち早く知らせるものである。

支部総会の後に、この調印式は行われたが、料亭での総会なので、雰囲気がまるで明治の頃の外国との調印式のようである。

おまけ:総会懇親会でのご馳走。乾杯は、香梅咲の梅酒で行われた。山形県条例では、地酒で乾杯することに決まっている。梅酒も地酒なのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする