夕飯を終えて飛び出した。家の中にいても、台町に下りても、酒田囃子の音が聞こえた。
相馬楼の角で、中町中和会のお囃子隊とすれ違う。
あれはどこのお囃子隊だろう。数機のお囃子隊が町を巡っている。
ここで、大和寿司に獅子の会の提灯が下がっていることに気がつく。
その筋向かいのだるま寿司には、八波会の提灯が下がっている。獅子の会も八波会も共に御神輿を担ぐ会の事である。
お囃子隊は行ってしまった。
私もこんな提灯が欲しい。
威勢の良い掛け声が聞こえて来たので、北前横丁前に行った。
獅子の会も八波会もそれに鳥海山の法被を着ている人達がいた。
北前横丁は、中町通りに面している。日和山から中町までずっと露店が続いている。
さて、急ごう。
清水屋前の道路は封鎖されて、秋田の竿灯の真っ最中である。
人混みが多くて前に行けない。それどころか、もう終わりなのだ。
次にお囃子隊がやってきた。
ここに集まったのは、総勢3基だった。
駅前商店街は、若い子が多い。
私の覚えている酒田囃子は、単調なお囃子が続くのだが、本来のお囃子は違う。本式の披露があった。
こちらは、竿灯と一緒に秋田の土崎の方々がやってきて、土崎のお囃子を披露してくれた。土崎もまた北前船の寄港地で、共に日本遺産に選ばれた。
こちらの酒田祭り保存会では、他のお囃子隊とはまったく違うお囃子を演奏している。
きちんと見せ場もあるようだ。
お囃子も終え、中町会場は閉会になった。
一個欲しい。