酒田駅前のルポットフーの6階で、法人会女性会の研修会が行われた。鶴岡市のサイエンスパークにあるヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社の大橋氏の講演会だった。
ルポットフーに行くことはあっても、窓際にへばりついて外を撮すことはない。
酒田市の南西から南東方面を撮す。
内容は難しかった。科学は好きな筈だけどね。
ベンチャー企業が何たるかが判った。将来を作る為に不釣り合いな大規模の投資をしても良しとし、利益を追求しなくても良い会社なんて羨ましい。メタボロームの解析を行う目的で2003年に設立し、2013年にはマザーズに上場。ヒューマン(人間)・メタボローム(代謝)・テクノロジー(技術)のHMTとして、名前を読めば何をする会社か判るようにした。子会社も国内に限らず米国・オランダにもあり、大学とも連携をとる。
日本人の女性の平均寿命は84歳、ただ健康年齢としては73歳、この差をどう縮めるか。また何故生物は死ぬのか。生物学的に死は運命か技術か。生物を究極の機械と例えれば、技術があれば死はない。本能的なものならテクノロジーは必要ない。と言う宗教なのかサイエンスなのか判らぬままに講演は進む。
病気や死の原因を調べる意味で、一卵性双生児を例にとって統計を取った。双子が同じ条件で育てられると、指紋は98%遺伝。体重は88%、知能指数が54%と同じことが判った。環境因子(共有環境・非共有環境)で調べると、指紋は2%、体重10%、知能指数27%が同じと出た。良い大学に入って良い会社に入って良い収入を得るのは、遺伝的な面が大きいなんてことも言われた。がっでむ。
また、この会社では現在鬱病に関する研究を中心に行っているが、血液検査や尿酸値でその症状が判ると言う。病気の大方が遺伝でそれに代謝とタンパク質が作用している。5360万個の遺伝子ゲノムから病気に対する遺伝子は代謝測定で4514個から3981個。5360万個を調べるのは大変だが、4514(血液)-3981(尿)から原因を掴む。それに遺伝子と代謝と環境因子が重なっている部分があるので、それを抽出する。
鬱に関しては環境因子が大きい。血液中のリン酸エタノールアミン(PEA)が高いと健康だが、低いと症状が出る。PEAはアナンダミド(脳内麻薬物質)に分解し、人間のハピネス感に関わってくる。メンタルが大事である。 1時間半の講義で、私の脳の中から血液が引いたようだった。