文祥館で13日から開催されていた建築甲子園とデザインコンクールの様子である。
こちらは建築甲子園で、全国で準優勝を獲得した新庄神室産業高校のブースで、最終選考でのDVDでの発表が流れている。
何故にこの形になったのか、何が目的だったのかが端的に判る上手なスピーチだった。
高校生達も素晴らしいが、一番にサポートしてくれた先生が偉いと思う。
こちらは高校デザインコンクール(卒業設計)の設計部門である。
個人が計画し作成したパネルで、建築士会では今までが設計書だったのをパネル2枚以内に決めた。
最優秀賞は鶴岡工業高校の佐藤さんで、中高一貫高校の地下に街並みを造る案だった。
若者達の発想も面白い物があったが、それをどうアピールするかが重要で有り、惜しい作品もあった。
こちらは模型部門である。
最近の傾向として、設計部門は個人で計画作成しなければならないが、模型はグループでも良い事になっているので、模型に流れる人が多い。
模型では、現存する建物を利用する事が多く、上手に造る技量は高くなっても、設計や企画は育たない。
造るのも楽しいし、時間はかかるが楽なのである。
これは最優秀賞を獲得した、隈研吾の浅草文化センター。
完成に至るまでの流れが判る。
これは、外壁の工夫が巧かった。
模型は、年々技量も上がり、力作が多くなった。
せっかく造ったのに見て貰えないとの意見から、昨年から文祥館での作品の一般公開も始まった。
沢山の人に見て貰いたいのと、工業高校関係者や生徒達にも、次の作品を造るのにも参考にして欲しいと思う。
切磋琢磨する人達が増えれば、お互いにより良い刺激にもなるだろう。
それから、年々 模型の大きさも大きくなり、会議用のテーブルを3台並べてやっと載る作品もある。
無制限に大きくして行って良いのかの意見もあるようだ。