先週、山形市で総会があった時のことだろう。
帰りに尾花沢の辺りで、鳥海山が綺麗にみえた。
わぁ、写真を撮りたいと思ったがそこは高速道路で、運転していたのが自分だったから諦めた。
ところが今日は、尾花沢どころか村山市の国道13号線を走っていたら「鳥海山が見える。」と言われた。
それは月山だろうと思ってみたら、月山は別に有り、まさしく鳥海山だった。
鳥海山の8合目辺りには生憎と雲がかかり、ちょいと残念な姿である。
夏の鳥海山は、同じ所に雲があり、風が吹いても移動しない。まさに雲溜まりと言った所がある。
実際に山にいれば、雲を突き抜けて登山道を上ると、足元には雲海が広がっていたとなるのだが、下界からは邪魔でしかない。
尾花沢の道の駅手前でも、鳥海山が一層高くなって見える。
なだらかな左右の尾根が切り取られるからだ。
新庄市出口前の下り坂では、伸び伸びとした鳥海山に出逢える。
確かに大きい。こんなに遠くても見えるんだと嬉しい。
鳥海山の山頂が山形県側にあるので、山形の鳥海山になるのだが、江戸時代の頃に修験者同士のイザコザから山頂争いなるものが勃発し、その裁定に江戸幕府が乗り出した歴史がある。もし、酒田と遊佐が秋田県に入っていたら、鳥海山は秋田県の物になっていたのだ。
余目道路を走っていると、雲が消えかかった鳥海山が見えた。もうすっかり夏山だ。
今年は山でも雪が少なかったのだろうか。種蒔き爺さんの姿はない。
話は変わって、山形県には「スポーツ県民歌」なるものがあり、小学校の時代から運動会や体育関連の行事には歌われてきた。
歌の練習も度重なり、学校の校歌は忘れてもこのスポーツ県民歌は覚えていていつでも歌える。
作曲者がなんとNHK朝の連ドラ「エール」のモデル、古関裕而氏である。
県歌の作詞では地元の山や川が取り上げられるが、多くの山は県境に存在しており、それを題材にするのは問題になる時がある。
ところが山形県には山形県単独の山が中央にあり、それが月山だ。
と言う訳で、このスポーツ県民歌の最初の出だしが「月山の雪、紅染めて~♪」となる。
この歌は県内では広く歌われており、特にサッカーのモンテディオ山形の応援ソングとして確固たる位置を占めているのである。
県民歌(昭和天皇が詠まれた歌を歌詞にしたもの)は知らなくても、スポーツ県民歌は殆どの人が口ずさむことが出来る。