無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

とっくりの注ぎ口

2021-03-03 10:01:49 | 音楽・芸術・文学



あら、素敵な徳利だこと!

今まで、注ぎ口の着いている徳利で、日本酒をお猪口に注ぐ時、普通に注ぎ口を使って注いでいた。
ところが、それがマナー違反だと言う。??何故?
徳利の口の丸い方で注ぐのが良いとされるそうだが。理由は↓

(1)注ぎ口を上に向けた形が仏教の「宝珠」の形に近く美しく見えるため
(2)注ぎ口は「円(縁)の切れ目」という語呂から縁起が悪いため
(3)戦国武将を暗殺するため注ぎ口に毒を塗ることがあったため

こんなに長生きして、お酒もいっぱい呑んで来たのに知らなかった。
こんな理由を聞く前だったら、丸い方で注いでいる人を心の中で「なんて馬鹿なの。」と思っただろう。
それなら注ぎ口を作るな、とか、丸いだけの物を使え、とか私は思ってしまう。

そんな理不尽に立ち上がった(?)若き陶芸家がいる。
福岡県に在住の陶芸作家・枯山水氏だ。
出来るモノなら注ぎ口を使わないで注いでみろ。やってみろと作ったのがこれ↓


あははは、この発想は素敵だ。
しかもネーミングが良い。この注ぎ口たっぷりの形は、椿の実(弾けた後)の殻の形に似ている。






素敵だなと思う。この精神も好き。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする