酷い天気だ

久しぶりに、本当に久しぶりに山形での会議に出かけた。

低気圧が到来し、蔵王にも鳥海山にも初冠雪が見られたそうだが、生憎と外に出ていない私は見られなかった。

20日、事務所から車に移るのでさえ、雨に濡れた。風が酷いので傘などさせない。

柳小路を通り抜けようとすると、パトカーが停まっている。

何があったのだろうと覗き込むと、警察官2人が別々に柳の木と取っ組み合いをしていた。

柳の木ときたら、ハリーポッターの暴れん坊の木のように、荒れ狂いまくっていた。

日本人なら、歌舞伎の白い鬘と赤い鬘を、ビュンビュン回す連獅子のようなと言った表現の方がわかるだろうか。

比較的若い柳の木だったが、折れて飛ばされると怪我人が出るから。とでも通報があったと思われる。

この日の強風は、半端ではなかった。

最上川に架かる橋の上を走った際には、道路際に押されてまともに走れなかった。

それなのに、山形市内に着くと風は緩やかになった。

この山は蔵王である。山頂が見えないために、冠雪はほんの一部しか見えなかった。残念。

会議が終わり、帰途に着くと大きな虹（多分二重の）が現れた。

邪魔な電線やら映らないようにとの願いも虚しく、電線が消えるより先に、虹は消えた。

いつものように、よってけポポラに寄る。

そう言えば10日前にも来たんだっけ。あの日は日曜日で物凄い数の客がいて、店に並んだ物も珍しいのが多かったが。

この日は普通の品揃えだった。相変わらずブドウの陳列が多い。

シャインマスカットが大好きな人には、堪えられない風景だろう。

私は野菜をカゴに入れ、果物は西洋梨系のリーガルレッド・コミスを買った。

果物を並べていたお店の人が、「これは甘くて美味しいよ。同じ名前の緑色の物よりも、赤色の方が格段に美味しい（個人の意見）」

左に見える野菜はマコモダケ。味は筍に似ている。

尾花沢の道の駅では、生食ではなく調理用と書かれたトマトを買う。

レジで「これは調理用ですよ。」と念を押される。

ジュースやソースにするらしい。

1コだけ味噌味のラーメンに入れたら、なるほど熱を加えると化ける美味しいトマトだった。

普通のトマトよりも数倍美味しい。

帰りは、酒田に近づくにつれて暴風雨が激しくなった。

一日中、風が荒れ狂っていたようだ。

柳小路の柳はどうなっただろうか。

※柳小路は小路と呼ばれるほど狭い道ではなく、広い分だけ戦争後の引揚者達がここにマーケットを開いた。

道の中央に背中合わせに店があり、食料から衣料まで売られていて、銀座中町の賑わいを齎した。

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