無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

東北農林専門職大学

2024-12-09 12:00:02 | 建築・都市・港
11月27日、さかた木づかい夢ネットの視察で、新庄市にある東北農林専門職大学へ向かった。



今回の視察に、来年の全建女を抱えている建築士会女性委員会からも参加した。



内陸組は現地集合で参加する。


外は風が強かったので、交流棟にある食堂に通される。



交流棟から教育研究棟へ移動する。


こちらが教育研究棟である。



研究室にて、キャンパス内を案内してくれるので、荷物は軽くして移動する。



大学校舎の道路を挟んで対面に、スマート林業研究研修センターがある。



電動シャッターが上がると、林業に必要な道具やヘルメットが陳列されている内部を見ることが出来た。


専門職大学が開校したのは今年。従って1年生のみで6名。
今日は全員が演習林に出かけていて、会うことは叶わなかった。


東北農林専門職大学は、付属農林大学校に併用して建築された。
こちらの農林大学校は、稲作、果樹、野菜、花木、畜産、農産加工、林業などの学科があり、キャンパス内には温室や畑も備わっている。
学生たちに収穫された作物も、販売しているのだそうだが、野菜などの時期も終わり、販売所には花のみ並べられていた。



普段なら飛びつくのだが、我が家には酒田支部長国交大臣表彰祝賀会で手に入れた花が沢山あった為に諦める。



交流棟前に集結する。
学生達がどのように登校するか、寮、新庄市内から車で通い、またはバス通という。



バス停が真ん前にあった。


農林専門職大学なので、本来は木造で建築したかったが、豪雪地の新庄市ゆえ、躯体はRC造にし、内部をふんだんに木使用にしたらしい。


使用されている木材は圧倒的に杉が多い。


食堂から上がってきた階段と吹き抜けのホール。


2階のホールからは図書館と大講堂に分かれる。
前面に見えるのは大講堂の入り口。
壁面には本棚と波を打ったベンチが並ぶ。


図書室に入る。





本棚に並んだ本立は、学生や教員の手作り。





本棚に並んでいる書籍は、専門書が多い。
なかなか興味深い本の数々である。



大講堂に入る。壁は正角の杉材がはめ込まれているが、オリンピックで各県が搬出した木材が、戻ってきた物。
SDGSのリサイクル品である。







壁面の杉材が所々隙間があるのは、音響を考えた為。



講堂から1階の外部へ続く廊下。役物の杉は良質だ。



教育・研究棟を歩く。
室名などは木材を加工していた。


研究室の前の廊下に、シャワーがある。
化学薬品を使用した研究室の前には、必要なのだそうだ。
チェーンを引っ張らないでと注意される。











自習室。ペレットストーブが設えてある。








防火シャッターの収め方がきれいだ。


教育研究棟から見た交流棟の屋根は、無落雪で考えているようだ。
屋根の先にフェンスの様で、一見屋上の手摺に見える物は、高さが低すぎて手摺ではない。
雪止めで、積雪を屋上に留める為の仕掛けと見た。



応接会議室の壁と天井の一部が杉張りだった。
なかなか綺麗である。


中廊下の突き当りの窓は、まるで絵を填めたような風景があった。


そんな目で窓を見ると、演習林がまるで屏風の絵のようである。


大学に関する説明が始まった。


この専門職大学は、単に森林を学ぶだけでなく、農林業経営学部、農業経営学科、森林業経営学科に分かれて学んでいる。


グローバルの観点から、数カ国の林業大学と連携を持ち、海外研修も企画されている。


現在、90年ものの杉林を間伐して、150年の杉林にすることを行っている。


この方は建築学担当で、キャンパス内を案内してくれた教授である。
大学の説明と質問が終わった後に、女性建築士達から取り囲まれていた。


解散後、酒田組は新庄市内の蕎麦屋へ。
内陸組は学食(美味しかったそうだ。)へ
学生達は一食370円、一般は700円だそうだ。
そちらも興味津々である。


コメント
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