遅れていた酒田市斎場の第2期工事(解体工事と外構工事)が行われる事になった。それに先駆け、解体を迎えた旧斎場にて、慰霊法要が常徳寺さんに依って行われた。このような式に参加するのは始めてである。当初は業者だけで小さく行う予定だったらしいが、市役所に声を掛けると我も我もと人数が増え、大人数になった。
この旧酒田市営火葬場は、1976年に竣工した。設計は日本葬送文化学会の会長さんが行ったと聞いている。解体を迎えるにあたり、施設内のパーテーションや備品・バケツなどが取り払われ、綺麗に清掃を終えた斎場は、本来の美しい姿を現した。現在はアルミフロントで塞がれているエントランスは、設計当初は右の待合室と左斎場の部分が屋根だけで繋がっており、ここで俗界とを分ける結界があった事が判る。針生先生も「良い建物だね。解体は勿体ないね。どうだろう、レストランにでもしたら。」と、この場に及んで、とんでもない事を発したのである。
最近の解体工事は、外壁の塗装でリシンなどの塗料に石綿が入っている事が判り、単独で撤去しなければならず、また炉内のダイオキシンも除去するのに、山形県に申請手続きなどを有し、なかなかスムーズには進まない事が判った。住宅の解体でも、工事費が膨らむのは諸処の事情による。
最上川への白鳥の飛来も始まり、鳥海山の山頂近くは紅葉が始まっている。それなのに、また台風が来るようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます