無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

核実験

2006-10-10 16:57:16 | 社会
平成6年11月頃、広報の新年号にむけて、若手の市民と酒田市長の座談会が特集で組まれた。どう言う訳か、私もそのメンバーの1人だった。座談会の内容は、事前に今までの酒田に足りない物、これからの酒田に望む物と言った事が知らされていた。

何せ、10年以上も前の話なので、記憶は定かではないが、他のメンバーは、自分の分野から適切に望む事を話題にしていた。建築の立場で呼ばれたであろう私は、建築や街づくりの観点から、様々な事を考えていた。欲しい物は沢山ある。都会並みに、色々な施設が欲しいのは、どこの町でも同じだ。取り分け酒田に足りない物と考えた時、ある考えが頭をよぎった。

戦後、日本は外部からの攻撃は受けていない。でもその頃、中東や東ヨーロッパでは、各地で民族紛争や宗教戦争が起きていた。その様子を見てきた人が言うには、日本人は平和ボケをしているが、いつ何時、戦争に巻き込まれるか判らないから、心の準備だけはしておく必要があると促した。身近な危険として何があるだろうと考えた時、北朝鮮が浮かんだ。

私は、座談会でこう言った。「酒田が独自路線で考えなければならないのは、防災だ。」私の記憶の中には、酒田大火がある。台風なみの低気圧が到来した日に、繁華街の1軒の映画館からの出火が元で、中心街の大半を失った。暴風の為、消火技術に優れていると言われていた消防署も、なすすべが無かった。風下から放水しても水が風に煽られて届かない。アーケードが煙突の役割をした事、大きな火柱が竜巻のように酒田の町を覆っていた事が思い出される。

また、巷の噂に、旧ソビエトの核物質が、いとも簡単に喫茶店などを舞台に、売買されていたのを聞いていた。第3国に核物質が散らばって、テロ組織に安易に渡る事も考えられ、インターネットで調べると、高校生でも爆弾が製作可能な世の中が来ている事を知っていた。
だから、あえて防災の話をした。「北朝鮮でも核を持っていると言われているし、戦争になっても、核シェルターとまでは行かないが、ある程度の防災の施設が町の中に必要だ。」と言った時、市長を始め、広報の人も報道関係者も、揃って鼻で笑った。

それから2ヶ月も経たない内に、阪神淡路大震災が起こった。市長は態度を変えて、「災害を受けた先輩として、阪神に簡易のトイレを沢山送ろうと思う。」と私に話かけて来た。ろくでもない予想が当たるのは嬉しくはない。だから、北朝鮮が核兵器を開発するだろう事は、実現して欲しくなかった。

核実験が最後の切り札だと、人は言う。私には最後の・・だとは思わない。世界の常識を知らず、自分の倫理だけで国を動かしている独裁者が、こんなに「みんなが怖がるおもちゃ」を手に入れた時、どうなるのか。自国の国民がどんなに飢えようと顧みない独裁者が、自分の体制だけ維持されれば良いと思っている人間が、面白い物を手に入れたらどうなるか。

暴発しないと、誰が保証できると言うのか。
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初冠雪

2006-10-09 23:58:35 | 動物・自然
北海道の方からは、チラチラ初冠雪の話題が聞こえてきていた。
この連休では、低気圧の影響で、海でも山でも遭難者が出ていたから、初冠雪などと悠長な事ではなく吹雪の為、軽装で登山した人達が、エライ目に遭ったようだ。

鳥海山でも初冠雪があった。初冠雪と言うのは、雪が降っても下界からそれが確認出来なければ、認められない方法なのだそうで、頂上にサァ~っと積もった雪が酒田からも見る事が出来た。実は雪だったら、その前からと言うか、今年の春の大雪が溶けずに、ずっと鳥海山の中間に(多分千畳ヶ原近くに)残っていた。いつも万年雪がある所とは違うとは思うのだけど、目に見えて残っていた。

鳥海山が他の山と違うのは、風雪が吹き付ける北面と西面の付近にではなく、溶けやすい南面や東面に多く雪が残る点だ。風が巻いて吹きだまりが出来ると言ったら判りやすいのだろうか。海の際にそびえる単独峰だから、様々な特色を持つ山なのだ。初冠雪と一緒に、鳥海山の日本鹿の角切りの話題も出ていた。秋なんだね。辺りは紅葉で綺麗だった。
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ヤマブドウ

2006-10-08 18:18:56 | 食べ物
現場の帰りに、アメヨコ(市場)に寄ったら、ヤマブドウが並んでいた。
そうか、この時期だったんだな。山へ足繁く通っていた頃は、9月末が本場だと思っていた。ブドウの色を見ても、充分に熟れていたから、これが最後の売り物かも知れない。栽培する物と違って、自然の物はきっちりと時期が決まっているからと、しばらく眺めていたが、財布と相談して1箱買う事にした。3kgが1,650円だそうだ。別の店では1,800円。少し状態が良い4kgは3,000円した。勿論一番安い物を買った。

家に帰って、ガラスのビンに、房から外し一粒ずつ潰す様にして入れる。以前は、房から外した粒を、すりこぎで潰していたが、一粒ずつ潰した方が効率がよい事に気が付いた。3kgって結構な量だ。指が赤紫から茶色に変わる。肩も凝ってきた。詰め終わって揺する。うまく発酵してくれれば良いなと思う。これって立派な密造酒?いいや、出来たジュースを加熱すれば、単なるヤマブドウジュースに変わるので、気にしないで進めよう。

朝早くから走り回っていたので、夜半になって身体の節々が痛んできた。おかしいなと思って熱を計ったら、37.7度もあった。どうしたんだろう。何か悪い物でも食べたか、それとも風邪を引いたかな?兆候は見られないんだけど。
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一方

2006-10-07 20:37:39 | 社会
花に囲まれた舞台の上で、海を語っていた一方で、太平洋側では、台風並みの低気圧のせいで、船の座礁や事故が相次ぎ、死者や行方不明者が続出した。家族や関係者は、どんな気持ちでおられるだろう。海なんて、船底一枚の下は地獄と言われるほど、危険なのだ。

こんな天候の時には、外海で航海しているのも大変な技術が必要なのだが、港で船が岸壁にぶつかったり、乗り上げたり、破損しないように、夜通し番をしなければならない事さえある。持ち主が来ないヨットが、翌日沈んでいたのも、見た事がある。海って、穏やかな時ばかりではない。付き合って行くのも、並大抵ではない。だから、長い間男社会だったのだと思う。

女性達が港に口を出してきて10年、節目を迎えたけど、今回のシンポジウムでは、関わってくれた皆さん、随分と疲れたと思う。10年・・・歳をとったとも言えるのだ。疲れる筈だよね。


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無事に終了

2006-10-07 20:18:52 | 社会
酒田港女みなと会議10周年記念シンポジウムは、無事に終わった。
平日の悪天候と言うハンディを負いながら、客席は来賓席を残して、ほぼ満杯になった。
国や県も議会の真っ最中で、議員も知事も不参加なのはやむを得ない。
このブログを見て、来て下さった皆様、どうもありがとうm(__)m
部活と言う粋な計らいで、生徒を連れてきて下さった先生もいたらしい。本当に有り難かった。
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さらにお誘い

2006-10-05 14:24:25 | 社会
最終のお誘いです。
ウィークディでお忙しいと思いますが、ぜひご参加いただけますよう、お願い致します。


日時  平成18年10月6日(金)PM13:30~16:00
場所  酒田市総合文化センター ホール
内容  酒田港女みなと会議10周年記念シンポジウム
    「ようこそ 港へ」 ~山形の港 女性から見たみなと~
講演  「港と町の文化」 残間 里江子

パネルディスカッション 「市民が創る港ワールド」
     東北地方整備局副局長       堀川 洋氏
     (独)港湾空港技術研究所理事長  小和田 亮氏
     プロデューサー           残間 里江子氏
     女みなと会議座長         水戸部 浩子氏
     女みなと会議幹事         佐藤 スミ氏

スペシャルゲスト
     女優               李 麗仙氏

同時開催 「発見!酒田みなとの探検隊」写真と絵画展
      酒田港パネル展

さて、ゲストの中に、皇太子妃の叔父様がいらっしゃるんですが、どの方かおわかりですか?
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えらいこっちゃ

2006-10-04 09:16:50 | 社会
北朝鮮が核実験するんだと、ああそうかい。
個人が吠えても、何ともならない。まるで、滅びの笛を聞いているようだ。

それより身近な危険な事が起きた。
ベクターで販売したり、DLされたソフトに、新型のウィルスが感染していたようだ。
新聞記事から、ベクターのHPに言ってみたら、どのソフトとは書いていない。社内で、ウィルスが蔓延し、他のソフトにも感染が広がった模様である。その数や、3986タイトルものソフトで、その内807タイトルのソフトが、7873回ダウンロードされているのだそうだ。身に覚えのある方は、すぐに対処するよう呼びかけている。

もう一つおまけに!
次期国連事務総長が内定しているようだが、本当にあの人で問題はないのだろうか。
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キムタクがキタ

2006-10-03 12:45:45 | 社会
安藤忠雄氏の講演会に間に合わなくなって、現場から直行。300名収容の東北公益文科大学のホールは、新聞発表では1000名の人に溢れた模様である。ホールが見える2階の廊下や、別室でのモニター観覧で混乱を避けたが、この観客数に、主催者側は大喜びしたようだ。山形市や新庄市、秋田市からも客が押し寄せた。

長い、長い挨拶の後、安藤氏の講演が始まった。TVで話を聞くより、数倍も面白い。観客から、すぐに反応が返ってくるし、放送に載せられない話も飛び出して来る。人間、好奇心を失わなければ、いつまでも青春でいられる事。楽しい事は、自分達で作り出さねばならぬ事。縦割り行政の接し方、作品を通した人との付き合い方など、経験からの裏話も聞けて楽しかった。

その頃、鶴岡駅にキラキラ羽越から、山田監督と一緒にキムタクが降り立った。映画の成功祈願とPRに、荘内神社を訪れたようだ。山田監督ばかりが来ると思っていた市民は、このサプライズに喜んだ。山田監督もキムタクも夫婦役の女優さんも、市民と一緒に芋煮を食べていた。画面から伺うと、庄内風の芋煮だった。(^^)v
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高速密漁船

2006-10-02 14:32:51 | 動物・自然
日曜日の報道番組で、「拿捕」と言う言葉が出て来たので、北方四島の辺の事かと思ったら、韓国の密漁船が話題になっていた。
日本の領海内に入り、密漁して高速で逃げて行く為、海上保安庁が追いかけても、なかなか捕まらない。船での密漁に限らず、勝谷誠彦氏のブログでは、対馬での韓国人の高級魚やアワビ、サザエの密漁が後を絶たないと書かれていた。

この報道番組では、海上保安庁の船の上からと、韓国からレポートがあった。釜山での魚屋の話には驚いた。並べてある魚を前に、「韓国産の物はどれですか。」とレポーターが聞いた。すると、たった1種類の魚だけを指さし、他は外国の物だと言う。「韓国の海は、汚染されていて魚は捕らないよ。」と言うのだ。自分達で汚しておいて、他の国から密漁するのは平気なのか。何故、世界の公共財産の海を、綺麗な元の海に戻そうとしないのか。

ちなみに、高速密漁船を「特攻隊」と呼んでいるそうだ。
失礼な!この名付けにも腹が立つ。

お食事中の方はスルーを
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犬には危険!

2006-10-01 16:03:12 | 動物・自然
ロイターで、こんなニュースが目に入った。
「甘味料キシリトール、犬には危険=米報告」
米国の獣医師らが、米獣医学協会(AVMA)ジャーナルで、甘味料のキシリトールが、犬の肝臓に障害を起こす可能性があると警告したのだそうだ。

キシリトールって、虫歯予防の為の物だとばかり思っていた。人工甘味料だったのか。犬にキシリトールを与えると、大量のインシュリンを放出し、血糖値が下がり、命に危険も生じるのだと言う。今まで、飼い犬にどれだけガム(ただし、キシリトール入りのガムではない)を与えてきたか。噛んで出すすべを知らないから、そのまま飲み込ませていたか、後悔しても後の祭りである。

例えばタマネギは、人間が食べても平気だが、犬にはいけないと聞いた。酵素が悪いそうだが、我が家のカレーライスが大好きな犬は、散々食べて天寿を全うした。キシリトールも犬に悪いなら、人間にはどうなのだろう。本当に安全なのだろうか。なんだか不確かな物が多すぎる。

キシリトール

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猫に小判

2006-10-01 14:12:22 | 建築・都市・港
山形市内にある、故山形新聞社社長服部敬雄氏の自宅庭園が、遺族から山形県に寄付されたが、年間1000万円程維持費がかかる為、殆ど野ざらし状態になっているのだそうだ。このまま放置されると、「東北一の庭園」と唱われた庭がただの荒れ地に変わってしまうと、専門家は危ぐしている。

この庭園を造った造園家は、最高裁庭園や迎賓館赤坂離宮、仙台市の茂ケ崎荘仙庵などを作った故岩城亘太郎氏で、自らこの服部庭園を東北一と評価した。庭園は、生き物の集合体である。建造物のように、少々放置して、後で補修が効くと言う物ではない。鉢植えのように、たった一日の水やりを怠った為に、枯らしてしまう事もなりかねない。樹木の枝にしても、自然の法則で伸びてしまう為、手入れを加えないと、庭そのものの景色が変わってしまう。
維持費がかかるならば、それをまかなう様に、観光基盤に載せ、入場料を取って管理する事も可能だろう。せっかくの巨額な財産が、価値の判らぬ者により、ゴミになってしまうのだ。

話は変わって、酒田市の旧山王くらぶ(宇八楼)は、六角灯台や相馬屋、料亭香梅咲と同じ棟梁の佐藤泰太郎の手によって建築された。料亭として、平成11年4月にまで営業していたが、その後休業した。建物は平成15年1月に国の登録文化財に指定された。平成17年には、酒田市に寄贈された。酒田市では、極力原型をとどめる様に(耐震も考慮し)改修し、酒田港の繁栄の歴史財産として、観光拠点の一つとして活用する事にした。

その決断の根拠として、相馬屋(現在相馬楼)が上げられる。取り壊しも考えられたが、酒田の一民間人が、これを買い取り、改造して公開した。酒田舞妓の稽古場や、竹久夢二の絵、それに酒田に多く保存されたいる雛人形と共に、連日何百人もの観光客の訪れる場所にと変貌を遂げたのである。観光は点ではなく、線や面にして、客の流れを作る事が必要だ。新しい物も必要だが、歴史的価値がある物を利用する事も大切だ。酒田市はそう決断した。長い事、観光に目を向けてこなかった酒田市民も、少しづつ変わり始めている。

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