山形での講習会、9時半から4時まで目一杯の講習、CPD単位が12だもの、長いわさ。
後半になって、最近の建築行政の動向の話になって、どんどん目の前が暗くなってしまった。と、言うのは、昨年の姉歯事件の総括の性なのだけど、建築基準法と建築士法の改正に伴う様々な負担が増えてしまったからだ。
まずは、建築基準法から
・構造計算適合性判定の対象となる建築物については、来年の6月頃にピアチェックが開始される様だ。
・行政を含めての建築審査機関と別に、構造専門のピアチェック機関で、再審査を行う。その料金が申請料と別途に10-20万円が必要となる。
・確認審査の期間が、現状の3週間から、35日間~70日間が必要となる。(ひぇ~長い!)
・4号建築物の建築審査特例は廃止される。
もの凄く、仕事がやりにくくなる。これだけ建築主は待っていてくれるのか。確かに料金については、構造計算を伴う申請料が安過ぎるのは判るが、これだけ経費がかさむのを、理解して貰えるのか。
次に、建築士法からみで
・建築士を対象とした講習会の義務付け
国交省が春にフライングした「建築士の再試験」が問題になり、現行の建築士に講習会を義務付けし、受けない建築士へ罰則をかけると言うもの。講習会受講の連絡→受けない者に戒告処分→応じない場合は免許の取り消し。(ここまで発展させるのだそうだ。)
・構造1級建築士、設備1級建築士の設立
1級建築士を持つ者で、5年以上の構造の実務経験があり、講習を受けた者は構造1級建築士が与えられる。
設備1級建築士も、5年以上の実務経験と講習により、資格が与えられる。
これらがないと、一定規模以上の仕事は出来ない。
・建築士事務所の年次報告の義務
来年度から、建築士事務所を営む者は、事業の年次報告を毎年出さなければならない。
・建築士の試験を受ける者の受験資格の見直し
学歴要件、実務経験要件の適正化が行われる。
専攻建築士の申し込みで驚いたが、実務経験の記入の煩雑さを考えると、受験資格も同等の記入と証明が必要になるのだろう。建築士を減らす作業に拍車をかけるようだ。
何故、こんなに建築に対して厳しくなったのだろう。原因の一つに姉歯事件があるのだが、そもそも日本の建築業界が、今までのような伸びが期待されない時代に入ったからだ。1970年代をピークに、国民のGNP生産の僅か5%まで、建築界が落ちている。今までの解体生産から、ストック&リニューアルの欧米並みの時代へ入ったと言うのだ。落ちている業界には、社会も政府も厳しい。建築もとうとう冬の世界を迎えたのだ。
後半になって、最近の建築行政の動向の話になって、どんどん目の前が暗くなってしまった。と、言うのは、昨年の姉歯事件の総括の性なのだけど、建築基準法と建築士法の改正に伴う様々な負担が増えてしまったからだ。
まずは、建築基準法から
・構造計算適合性判定の対象となる建築物については、来年の6月頃にピアチェックが開始される様だ。
・行政を含めての建築審査機関と別に、構造専門のピアチェック機関で、再審査を行う。その料金が申請料と別途に10-20万円が必要となる。
・確認審査の期間が、現状の3週間から、35日間~70日間が必要となる。(ひぇ~長い!)
・4号建築物の建築審査特例は廃止される。
もの凄く、仕事がやりにくくなる。これだけ建築主は待っていてくれるのか。確かに料金については、構造計算を伴う申請料が安過ぎるのは判るが、これだけ経費がかさむのを、理解して貰えるのか。
次に、建築士法からみで
・建築士を対象とした講習会の義務付け
国交省が春にフライングした「建築士の再試験」が問題になり、現行の建築士に講習会を義務付けし、受けない建築士へ罰則をかけると言うもの。講習会受講の連絡→受けない者に戒告処分→応じない場合は免許の取り消し。(ここまで発展させるのだそうだ。)
・構造1級建築士、設備1級建築士の設立
1級建築士を持つ者で、5年以上の構造の実務経験があり、講習を受けた者は構造1級建築士が与えられる。
設備1級建築士も、5年以上の実務経験と講習により、資格が与えられる。
これらがないと、一定規模以上の仕事は出来ない。
・建築士事務所の年次報告の義務
来年度から、建築士事務所を営む者は、事業の年次報告を毎年出さなければならない。
・建築士の試験を受ける者の受験資格の見直し
学歴要件、実務経験要件の適正化が行われる。
専攻建築士の申し込みで驚いたが、実務経験の記入の煩雑さを考えると、受験資格も同等の記入と証明が必要になるのだろう。建築士を減らす作業に拍車をかけるようだ。
何故、こんなに建築に対して厳しくなったのだろう。原因の一つに姉歯事件があるのだが、そもそも日本の建築業界が、今までのような伸びが期待されない時代に入ったからだ。1970年代をピークに、国民のGNP生産の僅か5%まで、建築界が落ちている。今までの解体生産から、ストック&リニューアルの欧米並みの時代へ入ったと言うのだ。落ちている業界には、社会も政府も厳しい。建築もとうとう冬の世界を迎えたのだ。