無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

キャシーズ・キルトワールド展

2009-12-08 15:31:13 | 音楽・芸術・文学
日曜日、銀山温泉の帰りに、まっすぐ家には戻らず、酒田市美術館のキルト展を見に行った。最近、美術館に来る度に思うのだけど、どうして天気が良くないのだろう。と言うのも、美術館の駐車場から入り口まで、階段があったり長いスロープがあったりで、年寄りには不向きな設計になっているからだ。特に高台の季節風をまともに受ける場所にあるので、暴風雨の時にはつらい。おまけに石畳がとても歩きにくい。私の父は、美術館が出来て、たった1度訪れただけで、「元気でないと行けない所だ。」と、以来行くのを止めてしまった。

さて、天気が悪いにも関わらず、館内は女性であふれかえっていた。年齢層はやや高い。キルトはと言うと、まぁ大きくて細かくて、よくこんな物が作れると感心する。指先に筋肉のコブが出来そうだ。キルトとパッチワークとの融合が見事なのと、クリスマスが近いので、その特集をやっているようだ。館内は撮影禁止なので、廊下から撮ってみた。説明はうまく伝わらないと思うので、時間があったら実物を見て欲しい。



左側のツリーには、布で出来た小物が沢山ぶら下がっていた。右側の窓の奥には、パッチワークで出来たツリーのタペストリーが下がっている。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀山温泉

2009-12-07 13:00:11 | 
女性建築士の集まり「きーぷらん」で、銀山温泉へ向かった。



川の傍の足湯の風景。この「足」と言う字は、象形文字なのかしら。




お昼に、茄子揚げ蕎麦を食べた。美味しかった。
店には、道路から一度階段を降りて、そこから2階の部屋に上がった。それなら、道路からまっすぐ入れれば良いのにと思う。




銀山温泉は、電柱も地中化し、木造3階建ての旅館が並ぶ、大正や昭和の風景が残っている。





道路の外灯は、ガス灯だそうだ。




銀山温泉の謂われになった銀の発掘抗跡。何度も銀山温泉には来ているけど、この抗には初めて入った。



入り口から、ほんの少ししか奥へは入れないが、皆は薄気味悪いと恐がった。
写真は何が写るか判らないから、撮れないと言った。それならと、私は撮す。
天井からは水がしたたり落ちて、首筋にかかる。冷たい。




おみやげは買わず、店も品物も撮すだけにした。



この赤い建物では、美味しいと評判のカレーパンを売っている。




何処へ行っても、おみやげは同じだと思うのだが、この店ではNHKの朝の番組で有名になった「おしん」のこけしを売っていた。目がぱっちりしているのが特徴だそうだ。説明をしてくれたお姉さんも、目がぱっちりのなかなかの美人だった。





ご当地カレーで、山形県にはピンク色のルーのさくらんぼカレーなるものがある。ここにはラ・フランスカレーが並んでいた。



この店には、酒田の傘福のような釣り下げ物が並んでいた。
お酒も売っているようだ。




その店先には、罰ゲームにでも使うのかと思うようなドロップがあった。
下の段は食べられそうだが、上の2種類はどうなんだろう。特に芋煮味のドロップなんて、想像もつかない。いったい誰が考えたのだろう。



奥が能登屋、その隣の旅館の3階部分に我々の部屋があった。




部屋の窓から外を見る。



吉永小百合が撮影に使ったという、3階の露天風呂。屋根が着いてても露天風呂と言うらしい。ここは豪雪地帯で気温も低い。



夕飯には、久しぶりに川魚のお刺身がついた。梅酒で乾杯後、デザートまで、延々と料理は運ばれてくる。



足湯に注がれる源泉の湯。硫黄の匂いは蔵王温泉よりもきつくない。



石垣にへばりついたカラスウリが可愛いかった。



温泉地であっても、日常の生活がある。



銀山温泉は、左官のコテ絵が有名だ。



漆喰をコテで盛って、彩色仕上げをしている。



そんな景観の良い温泉地に、隈研吾が共同浴場を設計した。



あまりの傷みぶりには驚かされる。藤屋もこの二の舞になるのかなと思う。
崩壊への時間の速さは、尋常でない。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

点灯式

2009-12-07 10:14:38 | 建築・都市・港
12月4日届いた山形県からのメールマガジンに、県内のイルミネーションの情報が載っていた。
酒田はと見ると、丁度4日の午後6時半だった。
酒田の清水屋デパートの前のモールで行われると言う。
偶然にもそちらへ用事があったので、寄ってみる事にした。


スイッチオンを待ちかねる市長を始め、お歴々の面々。
12月の夜だから、勿論寒いが天気もさほど悪くなく、時間通りに点灯式は始まった。
一斉に明かりがともると、「おお!」のどよめきが伝わった。



イルミネーションは昨年から始まったのだと言う。
以前は商店街が中心だったり、個人的に店の前に飾っていたらしい。
最近では個人のお宅でも、ビックリするようなド派でなクリスマスイルミネーションをつける所もある。
それに比べても質素だとは思うが、明るさの違うLED電球を使って、まとめたようだ。



酒田の獅子も、鼻を広げて笑っている。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平山郁夫さんの作品

2009-12-03 17:09:41 | 音楽・芸術・文学
平山郁夫さんが日本人だったおかげで、その作品の多くが日本の美術館にあり、私たちの目に触れることが出来る。尾道市にある平山郁夫美術館を始め、山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館、滋賀県にある佐川美術館、東京や京都にある国立近代美術館にも作品が所蔵されている。きっとファンの多くは、平山さんの訃報を聞いて、作品を見に行かなければと出かける人が、急に増えると思う。行列の出来る美術館は嫌だなと言う私のような田舎者には、有り難いことに地元でも作品を見ることが出来るようだ。

平山さんは山形にも訪れて、山寺や羽黒山をスケッチして歩いたそうだ。今日の山形新聞には、県内に眠る作品がどこに行けば見られるのかを、取り上げてくれていた。天童市美術館の吉野石膏コレクションでは、「月明(げつめい)タージマハル」を始め4作品があると言う。山形メディアタワーでは、1階ロビーに「緑映」がある。これは平山さんが1966年にトルコを訪れ、遺跡を見て回った時の作品だ。砂漠のオアシスと周囲の柳を描いたもので、平山さんにとって思い入れのある1枚なのだそうだ。画集に収めようとして探したが、その行方が判らなくなっていた物で、それを23年ぶりに山形で見つけたと言う。それも20年も昔の話である。持ち主が山形新聞の服部天皇だもの、なるほどと頷ける。その他、南陽市の市役所ロビーにもリトグラフが飾られてある。

平山さんがシルクロードを描くきっかけになったのは、1966年にトルコのカッパドキアを訪れた時だそうだ。その「緑映」が山形にある事になる。シルクロードの切っ掛けがトルコと言うのは、私と同じだわと、ちょっと嬉しい。そう言えば、2000年頃のNHKのトルコからの生放送(多分BSで1週間ほど続いたと思う)でも、カッパドキアから平山さんが、色々と遺跡の説明をしてくれていた。シルクロードを逆から辿って、奈良で最後の仕事をすると言うのも、いかにも平山さんらしい。シルクロードの東の果ては、日本なんだよと、改めて教えてくれているようだ。

私が好きな平山さんの作品は、(大作の日本画にも素晴らしい物があるのだが)実はスケッチブックに描かれた水彩画で、何とも言えない位に好きである。ネットで平山さんの画像をたどって行ったら、NHK教育テレビ趣味講座「絵画入門・平山郁夫」の雑誌が現れた。わぁ、この大画家が、テレビの番組で絵の描き方を教えてくれていたんだと、見逃したのを口惜しく思った。アーカイブでもう一度放映してくれないものだろうか。絵画入門・平山郁夫
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平山郁夫氏死去

2009-12-02 15:24:43 | 音楽・芸術・文学
大変に残念なニュースが入った。日本画家の平山郁夫氏が、2日脳梗塞の為、死去された。私にとって日本画は、あまり好きな部類ではないが、平山氏の絵だけは例外だった。特にシルクロードをテーマにした絵は、身震いがするほど素敵だった。酒田市美術館で平山郁夫展が開催された時、実物を目の前にして、何故こんなに魂が揺さぶられるのだろうと思った。中央アジアを優雅に旅行しながらの絵だと思いきや、危険な区域ではヘリコプターで現地入りして、数時間で描き上げる事もした。その国の政府から命の補償はないと告げられ、数時間だけの滞在許可が出たからである。そんな思いをして描き上げた絵だもの、美しいだけでない物が伝わってくる。せめて印刷された物をとショップへ行くと、同じ絵でもまったく別物だった。本物の迫力とは、見た者でなければ味わえない。

平山郁夫氏は中学の時に広島で被爆し、後遺症で苦しみながら、自分の絵を描き続けた。自分が被爆者だと明かしたのは、有名になってからだと記憶している。与えられた自分の命の限りを絵に託した。素晴らしい人生だったと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポインセチア

2009-12-02 12:04:23 | 動物・自然
musashiに買い物に行ったついでに、植物売り場に回ってみた。先日チューリップの球根を買ったコーナーは、シクラメンやポインセチア、シャコバサボテンに変わっていた。すっかりクリスマス仕様である。球根の売り場は小さな一角に申し訳なさそうに並んでいる。数も断然少なくなっていた。

近年の植物の品種改良は、年間に何千何万と進んでいるらしく、シクラメンも赤白ピンクに限らず、斑入りやひらひらのレース飾りのついている物も出回っている。青いバラも開発された事だし、とんでもない色の物も出てくるのだろう。「凄い種類がありますね。」「そうですね。」と店員さんとの会話もはずんだ。実は、私とシクラメンは相性が悪い。買っても戴いても、夏には腐ってしまうのだ。

そう言えば、随分と昔のクリスマス時期に、赤いポインセチアを買った事があった。無事に年を越し、どんどん成長した。どの位伸びるものかと思っていたら、札幌の植物園で、ポインセチアが大木になっているのを見て、これには正直困ってしまった。明くる年の冬近くになっても、町で売っているような赤い葉っぱにはならずに、丈だけ伸びていった。ポインセチアを赤くするには、光の当て具合が難しいのだそうだ。緑色の葉のまま大きくなって行くポインセチアは、ちっとも面白くなく、やがて水やりに失敗したのを良いことに、裏庭の腐葉土の山に捨ててしまった。

そんな過去の苦い経験にもかかわらず、ピンクのポインセチアに、グラッと心が揺さぶられ、ラメの着いた小さな鉢を買うことにした。お花を買うよりも安いやと言う身勝手な人間の考えである。ポインセチアは赤だと言う固定観念から、黄色で驚き、斑入りで驚き、ピンクでさらに驚いた。金色のラメは植物には良くないが、葉の裏側でないから少しはマシかなと思いつつ、華やかな一鉢を玄関に飾っているのだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする