無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

イカ釣り船団出港

2012-06-06 23:33:36 | 建築・都市・港
私のスケジュール表に、6月6日12:30イカ釣り船団出港式と書いてあった。午前中から色々な催しがあり、昼に出航するらしい。あれ?正式には、出港なの、出航が正しいの?



まぁ、そんな事はともかく、昼食を済ませ、急いで本港に向かった。どうやら本命は向こう側の埠頭のようだ。



船団と言ったら、やっぱり海軍の駆逐艦を先頭に一列に波を切って進む、あの勇壮な船の列ではないだろうか。
と思うのは私だけで、今回の出港式は大きなセレモニーのようで、大音量の演歌の鳴り響く中、バンバンバチバチの爆竹の音も聞こえ、並んだ奥の方から動いた船が、汽笛を鳴らしながら港内をくるんこくるんこと廻り、一艘ずつ沖に向かうのが普通のようなのだ。



見送る方は、五色のテープの端を握りしめ、頑張って来てねと言いつつ一抹の寂しさを味わっているのだろうと想像する。



船団を撮すことが出来ない私は、船が動く度に、カメラを持って岸壁を走る走る。



釣りのおじちゃん、背中を貸してね。



私に追いつかれるほど、船は遅くない。あっと言う間に出て行った。



はらはらと はまなすの花は ちりぬるを ←詩にもなってないし!
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南三陸の記憶

2012-06-06 21:49:38 | 建築・都市・港


防災庁舎の前で黙祷を捧げた。

2005年、女性建築士の東北ブロック会が宮城県で行われた。目指すは南三陸町だった。大会そのものは、山あいの小学校が廃校になった施設を借りて行った。そこから宿泊場所の志津川温泉ホテル観洋に移動するまでに、この地域特産の屋根葺き材を教えて貰った。



瓦に見えるだろうか。



実は鉄平石を薄く剥いで葺いてある。(他では見られない、この地方特有なのだが、東京駅の改修にも使われたと聞いた。)今回の地震で、民家の屋根は損なわれていないだろうかと心配したが、ご覧の通り以前のままの姿を見ることが出来た。
道路沿いの家の中には、耐震診断の紙が貼られた物も見かけたが、南三陸の町に入ってもいつも通りの風景だった。



それが一変する。手入れの行き届いた杉の林が色を変えているのは、津波で潮を被ったせいだ。



2005年の時に、海を感じさせない山の中の道で、「チリ地震の時の津波がここまで来たの。」と標識のような物の説明を受けた。こんな所までと、その時は驚いたが、今回の津波はそれ以上に山を駆け上ったのだ。助かった高台の家、波に飲まれた家の生死を分けた線は、基準があった訳ではない。



このカモメ達が水浴びをしている穏やかな浅い川が、津波を山あいまで運んだ。



病院では、5階に逃げた人だけが助かった。この屋上から防災庁舎の最期を撮した映像がネットでも流れていた。防災庁舎で生き残った方が撮した写真も残っている。



奥に見えるのが堤防。



そして水門。「この水門があるからね、定期的に閉める訓練もしているから、津波には大丈夫なの。」と脇を通って説明を受けたのが記憶に残っている。大丈夫な筈だったのだ。安心して暮らしていた筈だった。


さて、気持ちを切り替えよう。今回の目的は、もっけだの仏壇のおばちゃんのブログさんのお誘いで、酒田法人会女性部の研修旅行またの名を「南三陸お買い物ツアー」に便乗させていただいたのだ。



いつまでも避難者気分では生きていけない。自らが立ち上がるのだ!と地元の人たちが「南三陸さんさん商店街」を立ち上げた。



駐車場の前はこんな具合。まだまだ町全体の復興にはほど遠いが、いち早く元気をお裾分けとばかりにみんなが集まった。



元々は港から伸びた1本の道路に面した魚通り商店街だったそうだ。



新しい商店街は、ぐるっと回って楽しい工夫がされている。建物はユニットで、最大4スパンが可能だそうだ。



中央には広場と、イベント休憩や食事も出来る暑い、暖かい屋根付きの施設もある。



商店街の一角に観光協会のスペースがあり、そこで語り部の方から震災の様子を写真の説明と共に受ける。



この方が「南三陸さんさん商店街」の仕掛け人。現在は組合長のOさんで本業はかまぼこ屋さんである。
この方の明るく前向きな考え、皆を引っ張って行く統率力。この方はチリ地震津波でも被災されていて、無から立ち上がる為の知恵や、次に来るだろう津波までの時間を生き抜く事、建物もそこまで持てば良いといった、いかにも日本人的な精神世界に、ちょっと共感を覚えた。建築に携わる者らしからぬ共感である。



楽しい話はあっという間に終わった。



語り部さんの案内の元、ベイサイドアリーナに移動する。



その先には、建築家手塚夫妻の設計の幼稚園の現場があった。(NHKTV番組:プロフェッショナル参照)



南三陸町長の佐藤仁さんにお会いする。町づくりは十人十色、全ての人の話を聞いていては進められない。えこひいきを覚悟で義援金の配分や町づくりにあたっているそうだ。大きな町では出来ないフットワークの良さも、県と国の間に潜り込んでの予算獲得にも、日々戦っている。ただ残念な事に、町民の多数が震災のトラウマか、働く意欲を失っていて、物理的にも人為的にも困難なことが多いのだそうだ。



さて、昼食を終えると、怒濤の買い物ツアーが始まった。バスに荷物が入るのかと心配するような勢いである。トイレ休憩で止まる行き先々でも、大きな買い物袋を抱えて戻ってくる。

力がないから、表だってボランティアは出来ないけど、買い物に行ったり会いに行って話をして来る、そんな普通の事が被災地へのちょっとした応援になるのである。素敵な企画だったと拍手を送りたい。ありがとう。そしてお疲れ様!

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イチゴ

2012-06-04 13:42:42 | 食べ物


ジャム用の大安売りのイチゴの販売も終わりを迎える頃、ようやく我が家のイチゴが赤くなった。



鉢やプランターで植えると、イチゴの実が鉢の外に垂れ下がり、土が付いて腐ったりすることはない。



腰をかがめて覗き込むと、色づいた実が見える。



1個だけ、もう数時間も日に当てるとさらに美味くなるだろうと思うのがあった。
「赤くなったら食べて良いよ~♪」と姪に声を掛けると、最近歩くのが上手になった新人君が、初めての収穫をした。イチゴが大好きで、ケーキの上のイチゴも、家族の分まで集める子だが、植えてあるのは眺めるだけだった。それを自分の手でもいで食べるのだもの、楽しくないはずがない。1個だけの収穫で満足出来るはずもない。色づいたのを片っ端から取り始めた。青いのなんて美味しくないのに。明日になれば赤くなるのに。

自分が子供の頃に感じていたように、幼い頃の明日は、もの凄く遠い。私の現在の歳での感覚だと、1週間もあろうかと思う位に長い。明日まで待てるかな。明日のイチゴは美味しい? 誰かに先に採られないかな。
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鳥海山

2012-06-04 13:10:51 | 動物・自然
こんな事を言っちゃいけないんだろうけど、岡山県倉敷市の伝建地区(堀の周りの蔵や民家のある辺り)は、確かに素敵な景観だったが、1時間で眼が慣れた。トルコのカッパドキアも、数時間で風景に飽きた。ところが、私の住んでいる山形県の庄内地方は、飛びっきりの物がないのに飽きる事がない。贅沢な外食と家庭料理の違いのようなものかも知れない。
毎日の僅かな日差しの違いでも、木々の緑の色でも、風の臭いにも幸福を感じる。住めば都とはよく言ったものである。

そんな風景の中での鳥海山は、断トツに素敵な山である。今年の雪を頂いた鳥海山は、何度眺めても綺麗だった。その綺麗さばかりに気を取られて、種まきじいさんの出現を忘れていた。あっと気がついた時には、すっかりメタボで、オーバーオールを着たじいさんに変身していた。今はもうその欠片もない。



日曜日の午後(普通の人なら出かけない時間)ちょっとだけ鳥海山に向けて走った。トロピカルなマンゴージュースを片手に出かけたが、これがやたらと甘く、逆に喉が渇く代物だった。1本400円もするミネラルウォーターを汲みには行かなかったが、方角的には同じ方向だ。



ところが、山道に入って早速に道を間違えた。行き着いた所に、田んぼと鳥海山が見えた。
いつも見る角度とは異なっていたが、それでも十分に美しかった。



山麓の棚田から眺める酒田の町も美しい。



蛙の鳴き声が聞こえたので、田んぼの中を覗いて見たが、生物の動く気配は感じられなかった。



棚田自体が美しい。






太い茎のシオデ



アケビ(食用可)とツタウルシ(毒)のコラボ



やっぱり自然の花の美しさにはかなわない。



私の自慢の青い薔薇でも。
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なんだこりゃ

2012-06-02 16:24:57 | 食べ物
酒田が馬鹿にされてはいないか。
はたまた、買う方が馬鹿なのか。

東京スカイツリーのミネラルウォーターが色々とひどい件について

今はもう採水地が鹿児島県薩摩郡に変わっているぞ。
酒田市の何処で汲んだ水なんだ?
誰だよ、この会社に酒田の水を売ったのは。
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猫の目線

2012-06-02 13:51:00 | 動物・自然
桜の葉が生い茂り、なかなか野鳥を見つけることは難しくなった。上手に鳴くウグイスの声や、珍しい鳥の声に、身体を窓から乗り出してみても、もちろん何処にいるのか検討もつかない。そんな中で雀たちのドライブスルーは大変な混みようで、musasiから飼ってきた皮むき餌の消費量は見事である。とは言っても、雀の数に比べれば、ちょっとしたデザート程度で、子育てに追われる親雀の餌探しの手助けにはなっていない。時折ムクドリの姿も見えるが、圧倒的な雀の数に躊躇しているようにも思える。

せっかく緑の多い山王森なのだから、もっと動物がいても良いのにと思う。熊さんまでは望まないが、ウサギやリスが飛び跳ねてても面白いのにと思う。すると、トビ、カラス、猫は天敵になるのかな。その天敵の猫も、随分と数が減った。私が可愛がっていた猫たちはとうの昔に姿を消した。飼い犬もいなくなったし、周りに動物がいないのは、寂しいものだと思う。

そんな時、ネットで面白い物を見つけた。猫の目線と、人間の目線の違いが、「なるほど!」とうなずける。特に上から2番目が、悔しいけど分かる。我が家の庭がそうだもの。一番下は、やっぱりそうだよね。

人間の見え方・猫の見え方
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消費税

2012-06-02 13:07:36 | 社会
財務省と米国の傀儡政権の野田総理が、マニフェスト違反の消費税増税を掲げて画策している。その関門の第1が、身内である民主党なのが面白い。目の上のたんこぶの小沢を、何としても有罪にして政治生命を絶ちたかったのが上手くいかず、逆に存在を大きくしている。

我々から集めた国民年金を好き勝手に食いつぶし、福祉目的の為の消費税増税だと言う口の裏で、国外でのばら撒きを約束する。毎度の事ながら、まともな政治家と官僚はいないのか。今回の消費税増税も、東電の電気料値上げ(自分たちの給料の上乗せ)と同じ臭いがしてたまらない。

さて、随分と日にちが経ったが、5月20日付けの赤旗日曜版に面白い記事が載っていた。いつもは漫画とクロスワードパズルと7つの間違い探しの他は、パァ~と大雑把に斜め読みしているのだが、この日の一面の「消費税不公平」の記事は、私の知らない世界が載っていたので興味を持った。

この不景気な世の中で、下請け企業は親企業から「消費税ぐらいは負けろ」と叩かれ、価格に転嫁できずに自腹で税を払っている。ところが大企業は消費税で儲かっていると言う内容だった。例えば自動車などの輸出企業では、輸出製品について、税務署から「輸出戻し税」と言われるものが手に入るそうだ。国内での売買なら消費者に転嫁出来る消費税は、海外では出来ず、差し引き「損」をした分の消費税を戻して貰える仕組みだそうだ。ふ~ん、そうなんだ。

消費税が上がれば上がるほど、一般庶民は生活が苦しくなり、大企業は儲かるのか。なるほどね。
もう一つ、野田首相も米国へ行ってヘイヘイして来るんじゃなくて、「原発代替えの天然ガスを安く売れ、じゃないとロシアと取引するぞ」くらい、言ったらどうなのかね。楯突くと抹殺されるもんな。
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