無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

酒田宵祭・港オアシス会場

2017-05-21 13:57:32 | 酒田

中町会場から港オアシス会場に向かう。海洋センターや海鮮市場の駐車場が今夜3箇所目の会場だ。

宵祭りを3箇所に分けて開催するのは、異例のことである。まぁ、竿灯は日和山公園では風が強いので、倒れるのを期待している人には良いが、演じる人達には気の毒なのである。街中で行うのは、本来の秋田市の竿灯らしい風情も味わえると思う。

会場に着いたが、山鉾に点灯はされていなかった。

若者や、足が達者な人なら3会場を駆け巡るのも良いのだが、一般の人だと大変なのだ。

さて、海鮮市場前に着いたとほぼ同時に、酒田青年会議所代表の挨拶が始まった。そして点灯を迎えるのだが、映像投影が先に行われた。横文字でプロジェクションマッピングと言うと、巨大な建物などに施された投影を想像するが、山鉾に設置された割りに小さなスクリーンを使ってらしい。

まずは、龍の玉から光り輝く。

全部に点灯されると拍手が起きた。

何故、この会場かと言うと、念願の山鉾巡業が出来るからだ。

江戸、明治、大正と創始400年に渡って伝えられた酒田祭りでは、京都の祇園祭に習い、それ以上の高さの山鉾を作り、街中を巡航した。時代が新しくなり電線が市内に張られるようになると、その高さが災いし巡行は不可能になった。言い伝えと写真が残っているだけだ。

今回はそれを可能にしようと、若者達は考えた。それがこの会場になった。

こうなると、駐車場の車止めは邪魔物以外のなにものでもない。

歩道橋の上から撮した来賓席。お坊さんは奥州平泉からの来賓だ。

 

 

観客が手を振っているのかと思ったら、そうではないらしい。

 

 

飛竜頭の上に載ったお兄さんが、飴を降らせているようだ。

巡行も踊りも終わりを迎える。

 

 

会場を後にして、帰路を辿る。

金曜日から日曜日までの、晴天に恵まれた3日間の祭りって、今まであっただろうか。

神宿の今日の行事は終了した。

日和山公園では、まだまだプログラムが続いている。

 

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酒田宵祭・中町会場

2017-05-20 10:38:14 | 酒田

夕飯を終えて飛び出した。家の中にいても、台町に下りても、酒田囃子の音が聞こえた。

相馬楼の角で、中町中和会のお囃子隊とすれ違う。

あれはどこのお囃子隊だろう。数機のお囃子隊が町を巡っている。

ここで、大和寿司に獅子の会の提灯が下がっていることに気がつく。

その筋向かいのだるま寿司には、八波会の提灯が下がっている。獅子の会も八波会も共に御神輿を担ぐ会の事である。

お囃子隊は行ってしまった。

私もこんな提灯が欲しい。

威勢の良い掛け声が聞こえて来たので、北前横丁前に行った。

獅子の会も八波会もそれに鳥海山の法被を着ている人達がいた。

北前横丁は、中町通りに面している。日和山から中町までずっと露店が続いている。

さて、急ごう。

清水屋前の道路は封鎖されて、秋田の竿灯の真っ最中である。

人混みが多くて前に行けない。それどころか、もう終わりなのだ。

次にお囃子隊がやってきた。

ここに集まったのは、総勢3基だった。

駅前商店街は、若い子が多い。

私の覚えている酒田囃子は、単調なお囃子が続くのだが、本来のお囃子は違う。本式の披露があった。

こちらは、竿灯と一緒に秋田の土崎の方々がやってきて、土崎のお囃子を披露してくれた。土崎もまた北前船の寄港地で、共に日本遺産に選ばれた。

こちらの酒田祭り保存会では、他のお囃子隊とはまったく違うお囃子を演奏している。

きちんと見せ場もあるようだ。

お囃子も終え、中町会場は閉会になった。

一個欲しい。

 

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酒田宵祭り

2017-05-19 18:40:38 | 酒田

酒田祭りが始まった。ドドドォーンと花火のような音がした。これは日和山公園会場の松山砲術隊の音ではないかと、カメラをひっつかんで急いで出かけた。

近くで見ると音の迫力は凄い。遠くの私の事務所付近でも、直接か色々な家の壁に反射してかの音に、鳥たちは叫び声を上げながら飛び立った。そうだろうな、生まれて初めて聞く音だろうな。

 

次は少し大きな鉄砲である。勿論火縄銃で、縄の火を当てて発射する。

弾込め。

火を付けて。

ドォォ~~ン!

お祭り開始のセレモニーでは、一番だろうと思う。

さて、旗の撤収。

次のプログラムが始まった。

普段は本港の公園で練習をしているボードの面々。子供達も多い。

酒田出身で活躍しているボーダーもいると言う。

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【庄内弁ドラマ】んめちゃ! 第1話「おら、庄内弁がわからねえ!」(ロケ地:山形県酒田市など)

2017-05-19 14:25:03 | 防災

【庄内弁ドラマ】んめちゃ! 第1話「おら、庄内弁がわからねえ!」(ロケ地:山形県酒田市など) 

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2013年11月2日に渋谷O-nestで開催した「山形・庄内もっけだフェスティバル2013 in 渋谷 ~大音楽芋煮会~」で上映された、庄内弁ドラマ「んめちゃ!」第1話。 元劇団四季の技術スタッフ・鈴木ナナ子が制作指揮&「アキチャン」役で主演、酒田出身の歌手・白崎映美さんが"ミス・あまはげ"の「ユイチャン」役で友情出演。山形県酒田市などでロケを行って撮影されました。

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ネイティブな白崎映美さんの酒田弁は素晴らしい!

【庄内弁ドラマ】んめちゃ!第2話「おら 酒田でアクションすっぞ!」(ロケ地:山形県酒田市など)

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酒田音頭【金沢明子】

2017-05-19 13:58:56 | 酒田

酒田音頭【金沢明子】 

先ほど郵便局へ寄るついでにト一屋へ行ったら、店内で流れている曲が2つ、片方は酒田甚句なのだが、もう片方の聞き覚えはあるけど曲名が判らなかった。多分これかなとググったら、「酒田音頭」が見つかった。盆踊りでも踊った記憶があるようだけど、新しいのか、古いのかよく判らない。

もう1曲、酒田音頭で見つかったのが、新潟県見附市今町に江戸時代の北前船の就航で、酒田から伝わったとされる「今町酒田音頭」だ。これは、まったく聞き覚えがない。地元では残らずに、他の場所で伝承されているのは面白い。うんと古い形の音頭だと思う。

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孟宗筍とワラビ

2017-05-15 13:07:52 | 動物・自然

日曜日は恒例のお嬢様の山菜専科なのだが、今回は出席者が少なかった。それより「筍を採りに来てね。」と、Sさんから有り難いお誘いを受け、Sさんのお父様(筍を掘り起こして採取するプロ)とSさんが運転する車の後について、山道を登って行った。初めての場所だった。

道路脇の竹林で「ここにもある。」「ここにも出てる。」と見付けられるものの、竹の根の張り具合がきつくて、小さなスコップのような物で土を掘ってもなかなかうまく収穫は出来なかった。周りの土を掘り、根が見えた時点で筍に刃物を突き刺し、「この辺りだ、えい!」と引っ張ると途中から折れて、実に勿体ない。Sさんのお父様は、我々が5分も掛かって掘り起こしているのに、たった3回鍬を動かすだけで、立派に収穫している。とても、とても叶わない。

あっと言う間に、沢山の収穫が出来て、惜しげも無く分けて頂いた。店でも見た事の無い程のびっくりする量である。帰宅するまでに、あちこち寄り道をしてお裾分けをさせて頂く。

収穫後に、美味しい孟宗の見分け方を教わった。「形が平べったく潰れている方を買いなさい。」とは聞いてはいたが、平べったいのは雌で、丸い形のが雄なんだそうだ。味も雌株の方が美味しいそうだ。

その足で、庄内平野を突っ切り、ワラビ採りに向かう。この写真にワラビが3本あるが、見えるだろうか。おおっと、正確には4本だった。

ワラビも途中でお裾分けをした。蕗は筍採りの最中にサボって、道路脇で採った物。ミズはワラビ採りの帰りに道路脇の斜面で採った物。右に見えるのはワサビ。その下で潰れているのはシオデの伸びた物。もう少し時間があったら、もっと別の山菜をも採れただろうが、せっかくの孟宗が車の中で暖かくならないようにと、早めに帰ることにした。前日、前々日と雨が降り、日曜日にはカラッと晴れ上がった絶好の日和だった。風が強かったおかげで、虫にも襲われずに快適だった。ただとても暑く、汗と涙と鼻水を拭き拭きの山菜採りだった。

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応急危険度判定士

2017-05-15 12:46:26 | 防災

地震の多い日本では、応急危険度判定士と言う制度がある。被災された建物に、赤(危険)黄色(要注意)緑(調査済)の紙が張られているのを見たことがないだろうか。「大地震により被災した建築物を調査し、その後に発生する余震などによる倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下、付属設備の転倒などの危険性を判定することにより、人命にかかわる二次的災害を防止すること」を目的にした制度で、地震が起きると、この資格を持った建築士は駆り出される。

もっとも迅速に数をこなせるのは、宮城県の建築士達である。宮城県は過去にも地震の回数が多く判定の経験が多い為、出動も早ければ、何をどうすれば良いのかが判る。地震の少ない地方だと、自らが被災している為に準備にも事欠く。熊本地震の際には、宮城県の判定士が赴き、初回の陣頭指揮を執った。それでも、熊本県では判定の遅れがあったと言われている。慣れていないからだ。宮城県の判定士のプロになると、一日一人40件を行ったと言われている。

山形県の応急危険度判定士達は、新潟中越地震から本格的に動いている。東日本大震災の時には、担当する県が福島だった為に出来ない所が多く、他は自分たちで行うのでと断られたらしい。

さて、この度、酒田市と(一社)山形県建築士会酒田支部とで「、災害時に於ける被災建築物応急危険度判定業務に関する協定締結」の調印式が行われた。震災時、判定士達は振り分けられた各コミセンに集まり、判定を開始することになった。この判定は、火災保険の判定とは違い、建物が被災しているか、使えるか、危険かをいち早く知らせるものである。

支部総会の後に、この調印式は行われたが、料亭での総会なので、雰囲気がまるで明治の頃の外国との調印式のようである。

おまけ:総会懇親会でのご馳走。乾杯は、香梅咲の梅酒で行われた。山形県条例では、地酒で乾杯することに決まっている。梅酒も地酒なのである。

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花と芽

2017-05-13 14:21:47 | 動物・自然

尾花沢の道の駅で買ってきたナデシコ系の花。名前は判らないが、花の大きさはカスミソウよりは大きい。せっかくの綺麗な花も切り花だと直に萎れて、どんな綺麗さだったさが忘れ去られてしまう。出来る限り、撮しておくのも良いのだろう。

さて、三種類の種は無事に芽を出した。一番先に出たのは右側の丸い葉っぱのスィートバジルなのだが、芽が出るのは早くても、成長はすぐに左に追い越された。

真ん中が一番遅かった。多分、イタリアンパセリかと思う。伸びてきたら引っこ抜いてサラダにしよう。

今年は苺が威勢が良い。肥料が効いたのだと思う。この姿を見て、亡くなったおじさんの言葉を思い出した。「市販の肥料は、葉っぱを伸ばす作用があるんだよ。実や花の為の肥料ではない。」そうか、苺は葉っぱが大きくなっても、食べるのは葉っぱじゃなかったんだ。

ヒヨドリに狙われているブルーベリーの花。

同じく、花を狙われているビックリグミの花。

誰にも狙われない花。葉っぱに着いているのは水滴ではなく、黒松の花粉。

花粉は煙のように飛び交っている。(私の花粉症は、杉の花粉が飛ぶ頃には終了する。現在は快適で、眼の周りも痒くならない。何のアレルギーなのだろう??)

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或る日のアイスクリーム

2017-05-13 14:20:13 | 食べ物

蓋を開けたら、見られていた。食べ方を間違えるとホラーなアイスクリームになる。ちなみに、ブルーベリー味。(苺味は、クリーム自体もピンクのイチゴ味だった。)

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或る日の道路工事

2017-05-13 14:10:19 | 建築・都市・港

東町の辺りを走行中、信号で停まる。ここの道路工事は急ピッチで進められている。拡張した部分は出来上がり、現在は今まで使用していた道路のアスファルトの剥ぎ取りをしている。路面の高さも違うし、そのままアスファルトを重ねれば良いのではと、素人は考える。多分、中央に側溝やら分離帯やらを造るのでアルファルトは邪魔なのだろう。後ろの作業者には掘削機(油圧ブレーカー)を付けて、アスファルトに穴を開けてはぎ取っていく。前の作業車(ユンボ)は、剥ぎ取った物を集める。

早く工事が終了して、通行が出来れば良いと思う。想像よりもこの道路は停滞が酷い。

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郵便料金の改正

2017-05-11 11:08:18 | 社会

 建築士会の理事会の席で、総会の出欠席の葉書の出す時期で議論があった。郵便料金が改正になり、期日を過ぎると追加が掛かると言うのである。赤字予算の団体には辛い話だ。そんなことが、封書の表書きを書いていた今朝に思い出されて、いつからどれくらい改正されるのかと調べて見た。

料金が変わるのは6月1日からだった。

 

此処まで読んであれあれ?と思ったのは、私が知りたかった封書がない。それで改めて調べて見ると、それらは第一種郵便と言って、今回の改正には入っていなかった。ちょっと一安心する。

第一種郵便物料金表
内容重量料金
定形郵便物 25g以内 82円
50g以内 92円
定形外郵便物 50g以内 120円
100g以内 140円
定形外には注意が必要だ。

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種蒔き爺さん

2017-05-10 10:00:44 | 動物・自然

 

 

最近の鳥海山の姿が美しくて、デスクトップの背景に貼り付けた。これで年中「種蒔き爺さん」が見られると喜んでいる。

種蒔き爺さんは、この写真の中央に、逆くの字に腰をかがめた姿が見えるだろう。春になり、爺さんが見え始めた頃から、庄内地方では農作業にかかる。昨今は温室などもあって、若干昔とは動き出す時期は早いかと思う。そして私も動き出した。

先日、ホームセンターで、ナスとピーマンとバジルの苗を買ってきた。茄子とピーマンはそのままで、バジルは10本ほど芽が出ていたのを小分けして植えた。バジルは一番安くて1ポット108円だった。植えた翌日には80円分が消え、さらにその翌日には108円分全てが消えた。私の頭はガンとなった。くやしいので残骸を引っこ抜き、バジルとコリアンダーとイタリアンパセリの種を買ってきて蒔いた。3種類の種は3列に蒔いて、一番右側がバジルだった所までは覚えている。さて、どれが最初に芽を出すか。「れでぃ、ご~~!」

生きることは戦いなのである。

そうだ、戦いで思い出した。桜の花が散って、ヒヨドリの数も少なくなった。何を食べて生きているのかなと思っていたら、事務所の窓から見えるグミの木で、花の蜜どころか、咲いたグミの花を食べている。あらら。するってぇ~と、私のブルーベリーにへばりついているヒヨドリも、花の蜜では無く花その物を食べている可能性があると、見に降りたら案の定に花が喰われていた。悪いやっちゃな。実が成らない可能性も出てきた。

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建築士会の理事会で

2017-05-09 10:13:46 | 建築・都市・港

建築士会の理事会資料に、山形県建築士会の会長である平吹氏の受章の記事が載っていた。受章された他の方々は、5月2日に県知事から先に受章されたが、平吹会長は5月10日に皇居での受章になるようだ。一般人では聞けない裏話で、4月の末に本人の生死確認があったそうだ。出席するのに何を着るのか、男性なら割りに簡単だが、女性は持ち物から着物の色まで大変だそうだ。もちろん、結婚している参加者は夫婦同伴である。

私達はフライングで、お祝いのお菓子を頂く。皇室御用達で、勿論一般人はこの特定の菓子は買えない。

我が家の神棚巡りの後に開封する。過去に貰って、勿体ないからと何年も食べずに残して置いた人もいたようだが、私は美味しい内に食べるつもりである。

どっちかが昼食で、どっちかが夕食である。

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山戸能と山五十川歌舞伎

2017-05-08 00:45:33 | 音楽・芸術・文学

鶴岡市五十川では、毎年この時期に河内神社に能と歌舞伎の奉納をする。

新緑と桜の花の下をくぐって、神社へ向かう。

一の鳥居をくぐり。

二の鳥居をくぐって、石段を登る。

急に見えるが、楽な階段だ。左に見えるのは、小峰神社。

すでに、舞台は始まっている。

にも関わらず、伝承館に入る前に、奥の神社を撮す。

山戸能は、山形県指定無形民俗文化財に指定されている。

 

演目は式三番かと思われる。

面を着けている翁は、国家安隠、天下泰平を祈り舞う。物語性はなく、能にして能にあらずと呼ばれる古いタイプらしい。

 

 

 

次は、番能「春日龍神」

 

 

 

山城の国(京都府)栂尾の明恵上人が唐天竺に渡ろうと暇乞いに春日明神を訪れる。宮守の老人は驚き、上人に日本を去ることは神の意志に背くことと止める。しかし上人は霊地や仏跡を巡拝するためだからと答える。老人は、「春日山は釈迦が説法をされた霊鷲山で、入唐渡天が無用である」ことを告げる。さすがに上人もこれはご神託と思い、老人に名前を聞く。老人は、春日神社の使者で時風秀行と名乗り、「入唐渡天を思いとどまれば、釈迦の誕生から入滅までの一代記を見せよう。」と言い、姿を消す。

春日山は奈良の神聖な場所だ。今で言うパワーポイントで、昨年の夏を思いだし、懐かしいなと思う。

山戸能は、河内神社のお祭りで献納される。いつも思うのだが、舞台の上で役者さん達が一生懸命演じていても、その囃子や地謡が聞こえないほど、客席後ろで行われている酒盛り宴会のざわめきが大きい。祭りなんだもの酒飲みは仕方がないさと思われるのだが、役者さん達は可哀想だ。客が舞台の前の方に寄って、かぶりつきで見るしかないと思う。

さて、一度幕が降りて、次は山五十川歌舞伎となる。能のお囃子の人達は舞台を降り、三味線と浄瑠璃の2人となる。

 

歌舞伎が始まると、伝承館の中はガラッと変わる。能の時はあんなに騒がしかった宴会が鳴りを潜め、酒の肴を役者に替える。

 足利直義公

高武蔵守師直

桃井若狭之助安近:演目は仮名手本忠臣蔵「大序 鶴ケ岡社頭兜攻めの場」である。

塩治判官高貞

客席の奥で呑んでいる住民も、昔は役者だったのだろう。演目のあらすじを知っているもので、次のシーンで「そいつは○○するから、気をつけろ!」だの、「成田屋!」と声を掛けるのが本名を叫んだり。もう・・・・ったら。面白い。その都度客席から笑いと歓声が上がる。

 櫝から次々と兜を取り出す。この中に、新田義貞の遺品の兜があると言う。それを美人と誉れ高い塩治判官の妻の顔世御前が検分役として登場する。

 これが例の兜。ちっちゃい。

 では、帰るぞ! ははぁ~~。m(__)m

 この2人の間には、因縁が。

「そいつは、横恋慕するぞ!悪い奴だぞ、気をつけろ!」と声が掛かる。

きゃつ(高武蔵守師直)は、恋文を他の人の女房(塩治室 顔世御前)に渡すが、彼女にぽいと捨てられる。

そこをやって来て止めるのが、若狭之助。

「なに邪魔すんねん。」

悪態雑言を浴びせられ、若い若狭之助はカッとなって刀の柄に手を掛け斬ろうとするも、「還御!」と叫ぶ声に怒りを抑えながら、この日は過ぎた。う~ん、そうか忠臣蔵か。

 

なにこれ、綺麗! 地元民にしか配られないみたいだけど、縁起物なんだろうな。

石段を降りて、駐車場へ向かう。

マンホールに農集と書いてあった。

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平成12年に行われた出羽庄内の伝統芸能から

出羽からの祈りと再生1 黒川能と高寺八講

出羽からの祈りと再生2 蕨岡延年

出羽からの祈りと再生3 黒森歌舞伎

出羽からの祈りと再生4 岡野 弘幹氏と森 繁哉氏(舞踏)

想像する伝統芸能    平成13年:舞台は撮影不可

杉沢比山

庄内では主立った物ですが、他に隠れた芸能はあるはずです。山形県内に広げると、数は俄然多くなります。寒河江の慈恩寺の門の舞台が見てみたいなと思います。

おまけ

山戸能 番能 竹生島 2014

山五十川歌舞伎 義経千本桜 2014

松山大寒能 2014

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山の春

2017-05-07 21:59:22 | 動物・自然

酒田では桜は散ってしまったが、山桜は今が旬のようだ。

この時期は、山がフワフワと膨らんでいるように見える。

水も温む。

黄色のオオバキスミレ。スミレはどれでも食用になるが、このスミレは美味しい。私の母の好物だった。

見た目は紫のスミレが綺麗だ。

道路の近くまで桜が押し寄せる。

さて、目的は温海のカタクリ園だったのだが。

国道345号線から湯温海に抜ける道の辺りに、農家レストラン キラリがある。カタクリ園に行くには、ここで入場料を払う。レストランの前のテントには、笹巻きや取り立ての山菜などが売られている。買い物客をさばくおばさんは忙しそうだったので、店の中のおじさんに200円を払う。すると、おじさんは「いらないから、見ておいで。」と受け取らなかった。カタクリの花が終盤を迎え、咲いているのもあるだろうと言う状態だったらしい。

確かに、咲いているのもあったが、75%は枯れていた。

遊歩道とかたくりの間には、ロープが張られていて、すれ違った女性3人組から「アンタのカメラなら、あの綺麗なカタマリが撮せる。」と教えられ、望遠で撮る始末だった。

この斜面の前も後ろも、本来ならカタクリで埋まっている。

中央の花の色がちょっと変わったエンレイソウ。

油コゴミがうじゃうじゃ。

杉林の中の花は、群生では無く、点在している。

オオバキスミレも、明るい日光の中より、少し薄暗い杉林の方が綺麗だ。

山のカタバミは大きくて綺麗。

油コゴミの伸びたの。

シオデがにょきにょき。

コシアブラ

あ~ら、あんな所にタラノメが。ちなみに、この日はカタクリを見に来たので、山菜採りはせず、農家レストランで「油コゴミ・一袋300円」を買う。その他、温海名物のとち餅を2個買った。

スミレと有毒トリカブトのコラボ。

あんな所に、シドゲ(モミジガサ)が。今日は山菜採りでない。

ミズも生えていた。

アイダケ(ミヤマイラクサ)も。ちょっと悔しい。

 

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