国交省酒田河川国道事務所に集合し、9:00に公用車に同乗して日沿道の現場見学会に向かった。
昨年の12月13日に開通した酒田みなとICから遊佐比子ICまで高速道路を走る。
遊佐比子ICから遊佐鳥海IC間は、令和5年度開通予定である。楽しみだ。
比子ICで降りて、国道7号線を北上する。
最初の現場は、遊佐菅里IC。
高速道路が国道7号線を跨いで、砂丘から平野部へ向かう要所である。
この橋梁の橋脚部分が現在工事の真っ最中で、足場が組まれ、鉄筋の配筋が終わり、最初の底版のコンクリートが打ち上がった所だそうだ。
酒田方面を見た所。風車軍の一番先が遊佐比子IC近くになる。
国道の上を斜めに横断するために、橋脚も斜めである。
下を通るのは県道で、現在車道歩道の区別は着いていない。
新規に県道を通す橋脚のトンネルでは、右上のように一般車道と歩道も着けたれた断面図である。
足場にも登れるのだが、重量制限があり(と言っても工事関係者以外が登るのは嫌がられる。)事故防止の為にも今回は遠慮する。
県道と立体交差する位置で、これから高速道路は庄内砂丘を越えるために高さが高くなっていく。
この工事は、(株)林建設工業である。
次に遊佐鳥海IC近くの遊佐町北目地区である。
鳥海山は、頂上付近が雲に覆われていたが、白く積もった雪は難なく見れた。
この北目の地区は、北側が(株)菅原工務所の施工で、高瀬川に架かる橋梁の柱脚部分を、コンクリート打設が行われていた。
ポンプ車にて、12台のコンクリートミキサー車から送られたコンクリートを型枠の中に注入している。
ポンプ車といえば、原発福一の海水注入時や、映画のシン・ゴジラの口中に例の薬物を注入したことを思い出す。(おっと、話が反れた。)
高瀬川に架かった仮設の橋。
周りに土が崩れないようにと、矢板が囲んでいる。それを支える鋼鉄製の仮枠がでかい。
酒田みち未来女性の会の会員が、国交省のSさんから説明を受けている。
足場の外に組まれた大きな鉄骨が矢板止めである。
斜材もあり、この仮設は毎日状況を計測されており、許容値を越えると工事は中止されるそうだ。
それほど、土圧の力を大きく、先日の博多の道路の陥没でも分かる通りに、工事現場でも細心の注意を払う。
丸いのはコンクリート杭(L=21.000)
基礎の底版と共にコンクリートの中に埋まる。
今回のコンクリート打設は、基礎のフーチング(底版)だと説明を受ける。
現場の北側は、数カ所で杭打ち作業が行われていた。
仮設の橋を渡って、(株)丸高施工の工区に向かう。
黒いビニールに包まれた大型の土嚢は、高瀬川の仮設の土手で、急激な水量の増加に併せて設置したものだ。
様々な大きさのクレーンが置いてある。
また、地面には土(砂地ではなく田んぼ土が多かった)にぬからぬように厚い鉄板が敷き詰められている。
高瀬川の下流には、合流する月光川の橋が見える。
オレンジ色の道路は、仮設用道路。
図面中央の高瀬川支流右側には、先程コンクリート打設を行っていた橋梁の橋脚。
一直線に高速道路が描かれており、橋桁の長さ60mが高瀬川を斜めに横断する。
係員の人が指差しているのは、我々がいる場所で、ここも仮設の橋の上。
川に向かって張り出している。
橋梁の下の柱に見えるのは、H型の鉄骨の杭で、工事が終わると引き抜くのだそうだ。(ど偉い力が必要みたいだ。)
南側の土嚢
川の上に設置しているのも、仮設の作業用橋。
土木工事に於いて、いかに仮設工事が重要なのが分かる。
遊佐の小学生(一年生と伺った)が現場見学に来た時に、描いてくれた絵。
橋梁を渡すときには、もっと大型のクレーンが運ばれるとか。
仮設工事の為の重機
晩秋の鳥海山。
県境の道路が開通するのは、令和8年度。あともう少しで秋田県とは繋がる。
その頃には、青森も随分と近くなるのだろう。