道を歩いていると、ふと、沈丁花の香りがした
姿は見えないけど、春の気配…
冬が好きなハチは、この香りを感じると少し切なくなるのだけど
沈丁花の香りは大好き
沈丁花が終わるとニオイスミレ
そして薔薇
クチナシの香りの頃には、湿気と暑さに弱いハチは停滞期…
よく考えると、記憶は香りと結び付いてるな
大好きな茅野の印象は
四月も間近、春だというのに
カサカサと乾いた枯葉の音と香り
そして日陰に残る雪で湿った土の香り
誰かが頬っぺにチューをしないと会社に行かず
玄関でずっと待ってた父はニベアの香り
友人のやってるバーへ行くには
カレーの香りのする角を右に曲がれば間違わない
彼と一日過ごした日の夜は
パジャマに彼の香りが残ってて
幸福な気持ちになったりしたっけな
寒さが全てを吸収してしまうのか
音も香りもない茅野の冬
自分の汚れやドロドロとした感情も
全て凍らせて風化させてくれるようで
無気質な茅野の冬の香りも大好きだった
そして、チョロチョロと溶け出すように
流れてくる春の香り…
大好きな冬の終わりを告げる
春の気配がチョッピリ切ない独り歩き…
姿は見えないけど、春の気配…
冬が好きなハチは、この香りを感じると少し切なくなるのだけど
沈丁花の香りは大好き
沈丁花が終わるとニオイスミレ
そして薔薇
クチナシの香りの頃には、湿気と暑さに弱いハチは停滞期…
よく考えると、記憶は香りと結び付いてるな
大好きな茅野の印象は
四月も間近、春だというのに
カサカサと乾いた枯葉の音と香り
そして日陰に残る雪で湿った土の香り
誰かが頬っぺにチューをしないと会社に行かず
玄関でずっと待ってた父はニベアの香り
友人のやってるバーへ行くには
カレーの香りのする角を右に曲がれば間違わない
彼と一日過ごした日の夜は
パジャマに彼の香りが残ってて
幸福な気持ちになったりしたっけな
寒さが全てを吸収してしまうのか
音も香りもない茅野の冬
自分の汚れやドロドロとした感情も
全て凍らせて風化させてくれるようで
無気質な茅野の冬の香りも大好きだった
そして、チョロチョロと溶け出すように
流れてくる春の香り…
大好きな冬の終わりを告げる
春の気配がチョッピリ切ない独り歩き…