霰粒腫摘出手術を受けてわたしは薬局に。
少々傷むけれど、こころの中はルンルン。古っ
ガーゼをもらって自分でおさえているだけ。
ガーゼに血が滲んでいます。
薬の説明をしながら薬剤師さんが、大丈夫ですか?と宣う。
大丈夫、大丈夫。支払いの折、ガーゼを離すと、
薬剤師さんが血綿みたいなものが目に下がっていると・・・。
自分でも鬱陶しく感じていました。
そして、ご親切に鏡を見せて下さる・・・。
この時、わたしは後々ずっと悩むことになる、
疑いの片鱗を見たのでした。
当然、霰粒腫の中身を絞り出したはずなので、
瞼の上はぺちゃんこになっていると思っていました。
しかし、鏡の中では相変わらず、ぷっくり、刺激のせいで
むしろ一層ぷっくり、ひどくなって見えます。
うむむむ・・・取れ切れていないのか、
事前になまじ色々調べて変な知識があるわたしは、
霰粒腫の外袋が残っているのではないかと疑う。
しかし、あんなに痛かったのだから、腫れているだけだろう、
次回の通院までは時間がある、それまでにはぺちゃんこになるはずだ。
そう自分に言い聞かせて、おにぎりを買って食べ、受け取った痛み止めを、
飲んで帰宅したのでした。
帰宅後、鏡を見て落胆、そして目薬。
これが傷口にひどく沁みた。
その日は疲れて早く休みましたが、朝、目が明けられないくらいの
目やにが出ていました。
いえ、正確には目やにが固まって瞼がくっついていたんですね。
それでも目覚めた時、わたしはまだ希望を持っていました。
悪いものが出て、腫れも引いているだろうと。
其の八へ続く
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