前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

阿蘇がなつかしい りんどうの花 / 震災に寄せて

2016年06月01日 15時42分19秒 | ニュース
またしても、随分ご無沙汰になってしまいました。

土曜ワイド劇場の終わりに「昔から何かをしようとすると、決まっていつでも水を差される」
という歌が流れてきて、全くよくあることだわと思っていたのです。

大勢の人が読むわけでもなしに、持ち前のだらけた感じのブログだから
よいのかもしれませんけれど、そうならないためにも人生整理と思って
書いているわけなのに・・・・わたし、被災しました。
昔、職場のボロ建物の五階で遭遇した地震以来、恐怖を感じた地震でした。
その時は結構落下物があったと記憶していますが、揺れたせいで防災扉が閉じかけて
危うく閉じ込められそうになったことが恐怖でした。
今回は二回、しかもそれはそれは、長い時間に思えました。
大抵、じっとしていればおさまると思って、動きませんが、今回は逃げないと
いけないかな、と思いつつも、ちょっと動ける状態ではない揺れでした。
しかし、時間も時間だったので、おさまってからはまたぐーすかと寝込んでしまいました。
それがいけなかったのです。さらなる恐怖に・・・とてつもなく長く感じました。
それから三日ほとんど眠らずに過ごしました。
何が怖いって、寝込みを襲われるのは、何の準備もないわけですからかなり不安です。

今回このことを書くのを随分ためらいました。
というのは、もうわたしはすでに普通に暮らせているからです。
家を失うというのは人生を失うということに等しい気がします。住み慣れた環境って実に素晴らしいものです。
たった三日枕が変わり、硬いところに寝ただけで、ものすごくストレスが膨らみました。
持病があるので、再発を恐れました。
それでも、また元通り暮らせるのですから、受けた痛手はほんのわずかにすぎません。
芸能人のブログやなんかの呼びかけに、批判するひともいたそうですが、
どんな善意の現れでも、結局のところ何も失っていないし、時間がくれば暖かな布団で
体を休めることもできるわけですから、
数日すれば、『これを食べた』『あれを着た』『そこで遊んだ』とか書いたりすることに
やり場のない苛立ちが現れるのかもしれません。
情報が滞っていたので、よくはわかりませんけれど。

故に、わたしもうかれポンチなことを書き連ねるのもどうかなぁ・・・・余震はそのたび怖いけれど、
暮らしはもうそんなに困ることもありませんから・・・・・
そう思って書くことができませんでした。

ただ言えるのは、まったく立場が逆転することだってありえるわけです。
誰がいつ何もかも失って苦しい立場になるかは誰にもわかりません。
しかも、何の落ち度もないのに・・・・
人ごとだと思っていたことが自分のことになる時が来るかもしれないのです。

ボランティアの方々、お願いです。
もしこれから参加しようと思われるならば、してあげているとは思わないでください。
こころのの片隅でよいのです。
今回は違ったけれど、これは自分のことだったかもしれない・・・と。
自分の家を片づけているのだと・・・
そして、充分気を付けてください。余震は続いています。
できないことは頑張りすぎないでください。
みんな疲れているので、ちょっとしたことで傷つきます。イラつきます。
これは安全のためでもありますが、長い髪は縛って、爪は短くして、
アクセサリーなどははずしましょう。したくてもおしゃれできない環境の人もいます。
そういうことが、被災した人の心を傷つけたり、ネットでの暴言につながります。
心意気は感心しましたが、長い髪をバサッと降ろしてボランティアに来ている
若い女性がテレビで語っているのを見たとき、正直良い印象は受けませんでした。
そんな気持ちは決してないにせよ、半分?こちら側から見ると「してあげている」という、
優位に立った印象を彼女から受けたからです。
かと思えば、ひとの嫌がるトイレの掃除を黙々とこなす男性や女子高生もいました。
胸が痛くなりました。

阪神や東北の震災時より時節は幸いで、凍えるように寒いということがないのが、
ありがたいです。余震の多さはたまりません。強いストレスになります。
みんな頑張っています。どうかこれ以上大きな痛手は与えないでください。

わたくしごとですが、阿蘇地方は、高校時代や亡き父との思い出がたくさんあります。
ここ数年GWはゆっくりすることができず、『水を差される』ことばかりで・・・・
ものすごいストレスでした。
今年もしかり、早く終わればよいのにと思いつつ、そうそう、一日を大切にしないと、
と思い直し、6月折り返しです。
どんなに水を差されても、自分の時、大事にしよう。

阿蘇がなつかしい りんどうの花
離れた場所にいても・・・・せつないですね



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