30歳で結婚、3年は二人でいたいと思っていた。
人生とは思い通りには進行しないもの。
正直、結婚してからの、その先を具体的に考えることが
わたしにはできなくて、いつの頃からか、
わたしには一人が似合う、一人でいることが
わたしの人生だと断定できるようになった。
もし、上記のあえかなるわたしの思いがスムーズに
実現されていたならば、そろそろ成人するくらいの子供が
いたのかもしれない。
だけど、全然想像できないし、しようとも思わない。
前回、『時をかける少女』を観たことについて書くと宣言しましたが、
映画の中の原田知世は自分の娘でもいいわけじゃないですか。
だけど、観ている時はちょっと年上の女の子なわけです。
不思議な感覚です。
筒井康隆の原作を読んでいましたが、映画は今回が初めて。
尾道三部作は他は観ているのですが、これは初めて。
原田知世が角川のオーディションで出てきたとき、
正直、どこがいいのかわからなかったのですが、今見ると
とてもかわいいし、清涼感を感じます。汗すらさわやか。
1983年の作品ですから、色々、?と感じる若い人はいるかも
しれませんが、わたしの世代にはそれがリアルでした、
しかし、ブルマーって嫌でしたねぇ。この映画の中ではしかも白。
違和感がありますでしょ。
物語の鍵になるラベンダーの香り。
今は当たり前に苗を手に入れ、寄せ植えしている人もいるでしょう。
当時は珍しかったと思いますよ。
ポプリがファンシーショップで買えたくらい。
どんな香りだろう?と本を読んだときずっと思っていました。
ポプリで嗅いだ香りはあまり好きではありませんでした。
この映画でも花は造花に見えましたけどね。
このずっと後、生のラベンダーに触れるのは19か20の頃
北海道の富良野で。以後、簡単に種も入手出来て一度植えた
ことがあります。
わたしが田舎者だからなのかもしれませんが、
80年代にはラベンダーはまだ珍しかったのだよ。
さて、最後の大人になった原田知世演じる主人公の
モンローウォークのような後ろ姿が、
その演技より遠くに来た今、中々素敵だと思いました。
はにかみながら歌うのも。
あっそうそう、お爺さんの上原健、お婆さんの入江 たか子、
この頃はまだご存命だったのですね。しみじみ。
娘の若葉さんが主人公のお母さん役。
他に細かいことですが、遺影に松任谷 正隆がいた。なぜ?
言葉遣いも、まだ美しい気がしました。
時は過ぎるのではなく、やってくるもの・・・
一人過ごす時がやってきて久しい。
時をかけた少女は今尚初々しい。
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