去年同様、紫陽花のおまじないも無事に済ませて、苦手な六月を過ごしています。
数日前、蒸し暑くて寝る前に一度、部屋の空気を入れ替えようと窓を開けると、
蛍が一匹、ゆらゆらと寂し気な光を放って飛んでいきました。
わたしにはそれが亡くなった父のような気がしました。
追いかけて行って、「ごめんね」と謝りたい気持ちがしました。
色々なことをね・・・・。
ここに越してきたのは六月で、引っ越しの日、
驚くほどの蛍が飛び交うのを見ました。
ご近所にきれいな井戸があって、その縁からたくさんの蛍が、
少し小高い所にある可愛らしい家の方へ舞い上がっていくのです。
あまりにすばらしく、人生の中でも実に印象的な光景でした。
大昔、『真珠郎』という横溝正史原作のドラマがあったのですが、
真珠郎登場のシーンが実に幻想的で、それを思い出させるような
魅惑的なショーが近所の井戸で展開していたわけです。
でも、一匹だけの蛍の光はどこか悲し気で、
父が亡くなった年、たった一匹、窓に今回と同じように
とまっていたのを思い出します。
相変わらずのわたしでごめんなさい。
まだ願いを叶えられずにいます。きっと叶えます。
きっと、絶対。
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