前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

一匹の蛍

2019年06月09日 00時33分33秒 | 四季折々

去年同様、紫陽花のおまじないも無事に済ませて、苦手な六月を過ごしています。

数日前、蒸し暑くて寝る前に一度、部屋の空気を入れ替えようと窓を開けると、

蛍が一匹、ゆらゆらと寂し気な光を放って飛んでいきました。

わたしにはそれが亡くなった父のような気がしました。

追いかけて行って、「ごめんね」と謝りたい気持ちがしました。

色々なことをね・・・・。

 

ここに越してきたのは六月で、引っ越しの日、

驚くほどの蛍が飛び交うのを見ました。

ご近所にきれいな井戸があって、その縁からたくさんの蛍が、

少し小高い所にある可愛らしい家の方へ舞い上がっていくのです。

あまりにすばらしく、人生の中でも実に印象的な光景でした。

 

大昔、『真珠郎』という横溝正史原作のドラマがあったのですが、

真珠郎登場のシーンが実に幻想的で、それを思い出させるような

魅惑的なショーが近所の井戸で展開していたわけです。

 

でも、一匹だけの蛍の光はどこか悲し気で、

父が亡くなった年、たった一匹、窓に今回と同じように

とまっていたのを思い出します。

相変わらずのわたしでごめんなさい。

まだ願いを叶えられずにいます。きっと叶えます。

きっと、絶対。

 



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