シーツを取り替えるときに、
うっかり長男の
パンに似せてつくられた
むにゅむにゅしたおもちゃを捨ててしまった。
長男のまくらの周りには、
たくさんのぬいぐるみがいて、
その中にあったそのパンのおもちゃは、
随分前に長男がハマって食パンやらメロンパンやら
買いあつめていた中のひとつ。
しっとりしたスポンジのような素材でできていて、
始めは匂いまでついていて、
ものすごくパンに似せてつくってあるもの。
まるっこい形のパンに、顔が書いてあった。
時間がたってちょっとベタついていたし、
汚れも吸い付けて黒くなっていたので、
鼻紙などと一緒になにげなくポイとすててしまった。
夕べ長男が寝る前に、
「パンくん知らない?」
「パンくん?」
「うん、パンくん。」
「あっ!?ごめん、あれ、捨てちゃった。」
「えーーーーーーーーー!?」
と、長男はとても悲しげな声をあげた。
「ごめん!」と言ってすぐにその場を立ち去ったが、
長男、たぶん泣いてるだろうなーと思って
心が痛かった。
こういうことで泣く人なのよ、長男。
自分も子供のころ、
大人からみたらゴミみたいなものを大事にしていた。
そしてそれを捨てられてショックを受けたこともあり、
大人とは違う子供の頃の価値観についてはわかっていたはずなのに、
それを自分がやってしまった。
ばかみたいだけど、
昨日はそれがショックで、私も傷ついた。
長男寝静まったころ、
窓が開いていて寒いので閉めていると、
長男目を覚まし鼻をかんでいる。
目がまっかだったので、
「泣いちゃった?」
「うん。」
「ごめんね。」
と言って、私も寝たが、
悲しくてしばらく眠れなかった。
長男から大事にされていたのに、
ポイと捨てられてしまったパンくんがかわいそう。
そして、そのかわいそうなパンくんを想う長男がかわいそう。
自分に悲しいことがおこるより、
子供が悲しい思いをしていることがわかるとき、
それはそれはつらいもんだわー。
書いててまた泣けてきた。
あほだ。
しかし人生とは虚しい。
そうやって、なにげなく人を傷つけてしまう。
悲しいことが突然やってくる。
人生を少しでも楽しくゆたかなものにしようと
日々どんなにもがいていても、
悲しいことは突然やってきて、
避けようもない。
そしてそれは、大切な我が子にも起こる。
これから先の人生、
私が死んだあとも、我が子たちにはいろんな悲しいことが起こるだろう。
なんもかんもいやになった。
ほんとに生きているってめんどくさい。
人生を打ち切るスイッチがあったら、
これまでのどこかのタイミングで
とっくに押していただろうと思う。
しかし、そんな簡単なスイッチなどない。
人間、自らのタイミングで死ぬというのは難しい。
自殺なんて一大事業だ。
簡単ではない。
死ぬことには恐怖を感じるようにもできている。
人間よくできている。
このへんの大変さがなかったら、
人類滅びてるだろうね。
立ち直るようにもできている。
少しでも楽しいことがあれば、それが引き止める。
パンくんをきっかけに、
いろんないやなことが思い出されて、
昨日はほんとにヘコんだ。
だけど、
自然とまた立ち直って生きていけるようにできてる。
ごめんね、長男。
ほんとに申し訳ないことをした。
うっかり長男の
パンに似せてつくられた
むにゅむにゅしたおもちゃを捨ててしまった。
長男のまくらの周りには、
たくさんのぬいぐるみがいて、
その中にあったそのパンのおもちゃは、
随分前に長男がハマって食パンやらメロンパンやら
買いあつめていた中のひとつ。
しっとりしたスポンジのような素材でできていて、
始めは匂いまでついていて、
ものすごくパンに似せてつくってあるもの。
まるっこい形のパンに、顔が書いてあった。
時間がたってちょっとベタついていたし、
汚れも吸い付けて黒くなっていたので、
鼻紙などと一緒になにげなくポイとすててしまった。
夕べ長男が寝る前に、
「パンくん知らない?」
「パンくん?」
「うん、パンくん。」
「あっ!?ごめん、あれ、捨てちゃった。」
「えーーーーーーーーー!?」
と、長男はとても悲しげな声をあげた。
「ごめん!」と言ってすぐにその場を立ち去ったが、
長男、たぶん泣いてるだろうなーと思って
心が痛かった。
こういうことで泣く人なのよ、長男。
自分も子供のころ、
大人からみたらゴミみたいなものを大事にしていた。
そしてそれを捨てられてショックを受けたこともあり、
大人とは違う子供の頃の価値観についてはわかっていたはずなのに、
それを自分がやってしまった。
ばかみたいだけど、
昨日はそれがショックで、私も傷ついた。
長男寝静まったころ、
窓が開いていて寒いので閉めていると、
長男目を覚まし鼻をかんでいる。
目がまっかだったので、
「泣いちゃった?」
「うん。」
「ごめんね。」
と言って、私も寝たが、
悲しくてしばらく眠れなかった。
長男から大事にされていたのに、
ポイと捨てられてしまったパンくんがかわいそう。
そして、そのかわいそうなパンくんを想う長男がかわいそう。
自分に悲しいことがおこるより、
子供が悲しい思いをしていることがわかるとき、
それはそれはつらいもんだわー。
書いててまた泣けてきた。
あほだ。
しかし人生とは虚しい。
そうやって、なにげなく人を傷つけてしまう。
悲しいことが突然やってくる。
人生を少しでも楽しくゆたかなものにしようと
日々どんなにもがいていても、
悲しいことは突然やってきて、
避けようもない。
そしてそれは、大切な我が子にも起こる。
これから先の人生、
私が死んだあとも、我が子たちにはいろんな悲しいことが起こるだろう。
なんもかんもいやになった。
ほんとに生きているってめんどくさい。
人生を打ち切るスイッチがあったら、
これまでのどこかのタイミングで
とっくに押していただろうと思う。
しかし、そんな簡単なスイッチなどない。
人間、自らのタイミングで死ぬというのは難しい。
自殺なんて一大事業だ。
簡単ではない。
死ぬことには恐怖を感じるようにもできている。
人間よくできている。
このへんの大変さがなかったら、
人類滅びてるだろうね。
立ち直るようにもできている。
少しでも楽しいことがあれば、それが引き止める。
パンくんをきっかけに、
いろんないやなことが思い出されて、
昨日はほんとにヘコんだ。
だけど、
自然とまた立ち直って生きていけるようにできてる。
ごめんね、長男。
ほんとに申し訳ないことをした。