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「(人間にとって)本当に幸いなのは死ねること」 人はいかに最期を迎えるか 西部邁さんの死が問いかける

2018年04月07日 23時56分57秒 | 命・心

NEWS

2018年04月06日 07時22分 JST | 更新 2018年04月06日 07時22分 JST

西部邁さんの自殺を手助けした疑い、出演番組のプロデューサーら2人を逮捕

「先生の死生観を尊重して力になりたかった」などと話しているという。

 ・・・中略・・・

MXテレビのホームページによると、青山容疑者は1月10日に収録された番組で西部さんと対談。

西部さんは「(人間にとって)本当に幸いなのは死ねること」などと述べ、

西部さんが亡くなった後の同月27日に「生前最後のメッセージ」として放送された。

 

(朝日新聞デジタル 2018年04月06日 05時03分)

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人はいかに最期を迎えるか 西部邁さんの死が問いかける

佐伯啓思・京大名誉教授

2018年2月2日07時49分

 

異論のススメ

 去る1月21日の未明に評論家の西部邁さんが逝去され、朝日新聞に私も追悼文を書かせていただいた。

西部さんの最期は、ずっと考えてこられたあげくの自裁死である。

彼をこの覚悟へと至らしめたものは、家族に介護上の面倒をかけたくない、という一点が決定的に大きい。

西部さんは、常々、自身が病院で不本意な延命治療や施設で介護など受けたくない、といっておられた。

もしそれを避けるなら自宅で家族の介護に頼るほかない。だがそれも避けたいとなれば、自死しかないという判断であったであろう。

 このような覚悟をもった死は余人にはできるものではないし、私は自死をすすめているわけではないが、

西部さんのこの言い分は私にはよくわかる。いや、彼は、われわれに対してひとつの大きな問いかけを発したのだと思う。

それは、高度の医療技術や延命治療が発達したこの社会で、人はいかに死ねばよいのか、という問題である。

死という自分の人生を締めくくる最大の課題に対してどのような答えを出せばよいのか、という問題なのである。

今日、われわれは実に深刻な形でこの問いの前に放り出されている。

簡単な事実をいえば、日本は超…


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