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『鼠』 『人知らず』 与謝野晶子 詩に就ついての願

2020年05月26日 08時28分34秒 | 文学・詩・短歌・五七五

晶子詩篇全集
與謝野晶子

 

人知らず

翅 つばさ 無き身の悲しきかな、

常にありぬ、猶 なほ ありぬ、

大空高く飛ぶ心。

我 わ れは痩馬 やせうま 、黙黙 もくもく と

重き荷を負ふ。人知らず、

人知らず、人知らず。

 

わが家いへの天井に鼠ねずみ栖すめり、
きしきしと音するは
鑿のみとりて像を彫きざむ人
夜よも寝ぬが如ごとし。
またその妻と踊りては
廻るひびき
競馬の勢きほひあり。
わが物書く上に
屋根裏の砂ぼこり
はらはらと散るも
彼等いかで知らん。
されど我は思ふ、
我は鼠ねずみと共に栖すめるなり、
彼等に食ひ物あれ、
よき温かき巣あれ、
天井に孔あなをも開あけて
折折をりをりに我を覗のぞけよ。

 

『鼠』を読んで 大感動しました

あまりにも私の心をを映していますから

でも 今の時代 天井にも床にも

電線コード?が張り巡らされていますので

お前さんたちのかじり後を見つけたが故

もしも火事にでもなったら・・つらい・・と思い

いつまでも許しておくわけにはいきませんでした

ごめんね チュー太郎の家族

今度は 可愛い猫にでもなって生まれておいで。

 

 詩に就ついての願

詩は実感の彫刻、
行と行
節と節との間に陰影がある。
細部を包む
陰影は奥行
それの深さに比例して
自然の肉の片はしが
くつきりと
行の表に浮き上がれ。

わたしの詩は粘土細工、
実感の彫刻は
材料に由りません。
省け、省け、
一線も
余計なものを加へまい。
自然の肉の片はしが
くつきりと
行の表に浮き上がれ。

 

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