上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海歴史散歩(7):申報館の天井レリーフ

2010年10月02日 06時42分50秒 | 上海優秀歴史建築
茶商人だった英国人アーネスト・メジャーとその兄のドリックは字林報館の<上海新報>の人気を見て、中文の隔日新聞<申報>を発刊しましたが、すぐに日刊となりました。

兄弟は中国語にも精通していたとか。

1907年、<申報>は中国人経理が買い取り、日本製の印刷機を購入する改革を行い、ますます購読部数を伸ばしました。

1918年には現存の5階建ての新社屋を建築しました。この辺り(山東中路)は大小の新聞社が軒を並べ、毎日朝晩、新聞販売店の売り子達でにぎわっていたとか。

建物は現在、香港系の中華レストランが使用していますが、1階ホールは2階まで吹抜けとなっており、見事な天井のレリーフがのこっています。

<申報>は歴史が清国、北洋政府、国民党と混乱する中でも終始民衆の立場で報道したとか。

日華事変時、上海陥落後は旧日本軍の制限を受け武漢へ逃れましたが、1938年に上海でアメリカ人商人が復刊。しかし太平洋戦争中は旧日本海軍報道部に接収されました。
太平洋戦争終結後は国民党中央宣伝部が管理、事実上国民党機関紙となりましたが、1949年、共産党の上海解放とともに廃刊、建物は解放日報社が使用しました。

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