上海下町写真館2014

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博多の夏の始まり「博多祇園山笠」:福岡市

2024-07-04 06:00:00 | 故郷の風景

7月に入ると博多の夏は山笠で始まります。

梅雨の中休みの晴れの日、飾り山笠を撮影しに天神に出かけました。

毎年7月1日に「飾り山」の展示が始まり、15日早朝の「舁き山」で祭は終わります。

市内には旧市街の博多地区を中心に17の「山小屋」が設置され、待ちかねた市民や観光客が見物に訪れます。

 

1.十七番山笠表「大江山酒呑童子」

十七番山笠は大丸百貨店のアーケードに設置されています。

 

2.十七番山笠表「大江山酒呑童子」の説明

山笠には表と見返りの2場面があり、表は歴史上のテーマが多いようです。

 

3.十七番山笠見返り「嗚呼壮烈岩屋城」

見返りも歴史ものです。

 

4.十七番山笠見返り「嗚呼壮烈岩屋城」の説明

地元の岩屋城の合戦がテーマになっています。

 

5.十四番山笠ソラリア

十四番山笠は大型商業施設「ソラリア」の1階に設置してあります。

 

6.十四番山笠表「黒田鍋島天神大普請」

福岡藩の初代藩主「黒田長政」が福岡城築城の普請(工事)をした際の佐賀鍋島藩との逸話に基づいたテーマです。

当初、関ヶ原で西軍についた鍋島家は黒田長政が徳川家康に執り成し東軍につかせたことに感謝し、鍋島家が感謝の意を表し福岡城の堀を普請しました。

当時「肥前掘」と呼ばれ、ソラリアのある天神から福岡城の一帯にありました。

なお「天神大普請」は現在進行中の天神再開発「てんじんびっぐばん」と仮名がふられています。

 

7.十七番見返り「官公西下創造多故事」

「官公」とは「菅原道真」のことで、太宰府に左遷された時は冬の大阪から荒れる瀬戸内海を西に船で進み、苦難の末博多の港へたどり着きました。

瀬戸内各地にその逸話が残りますが、最後の上陸地はソラリアに近く、その後天満宮が祀られ「天神」の地名の基となりました。

 

8.十五番山笠表「武門之棟梁清盛」

十五番山笠はアーケードが残る商店街の新天町に設置されています。

 

9.「武門之棟梁清盛」の説明

平清盛は平安後期に博多を掌中とし、大陸交易を推し進め財力と権力を握りました。

 

10.15番山笠見返り「サザエさん」

サザエさん家族のパリ旅行です。

 

11.「サザエさん」の説明

作者の長谷川町子氏が福岡在住中に地元新聞に連載したのが「サザエさん」の4コマ漫画でした。

お住まいがあった早良区には「サザエさん通り」もあります。

連載した「フクニチ新聞社」は平成に入り、全国紙の九州進出の影響で倒産しましたが、当時地元「西鉄ライオンズ」全盛期には「フクニチスポーツ」を市民は愛読していました。

 

12.子供山笠

毎年、新天町には子供山笠が飾られます。

地元の子供たちはこの山を担ぎ、夏の思い出とともに次の世代が育っていきます。

 

撮影:CANON EOS  RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM

 

 


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