糸島市の中央に位置する平原遺跡の1号墓は伊都国の王墓と考えられており、昭和40年に発見されました。
1.平原弥生遺跡
土地の持ち主がミカンの木を植えるために溝を掘ったところ、多数の銅鏡の破片が出土しました。
2.1号墓
1号墓は14mx12mの4隅が丸い長方形で、中央に木棺が埋葬されていました。
3.平原遺跡1号墓の説明
副葬品は銅鏡40枚、鉄刀1本、ガラス製勾玉やメノウ製管玉類が多数発見されました。
武具がほとんどなく、ネックレスやブレスレットが多いことからこの墓に葬られたのは女王ではないかと考えれれています。
当時の中国で女性が身に着ける「耳とう」といわれるイヤリングが副葬されていました。
伊都国は中国の史書「魏志倭人伝」にも記載があり、その所在が証明されたことになります。
4.三種の神器が出土
出土した銅鏡は日本最大で、研究者は現在皇室が所有し公開されたことのない三種の神器の「八咫(やた)の鏡」と同型で、被葬者は「天照大神」と比定しています。
すなわち、三種の神器が出土し被葬者が初代天皇の母でありことから天皇家誕生の地と説きました。
5.神話の起源
平原古墳の東には「日向峠」があり、研究者は神話「天孫降臨の地」は糸島と説いています。
6.国内最多で最大の銅鏡副葬
平原歴史公園はコスモスの名所でもありますが、出土品は近くの糸島f博物館に保存展示されています。
撮影:CANON EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
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