退職するにあたって、その後のお絵描き三昧の生活の
下準備に入らなければならない。そこで、とりあえず欲しいものを
考えてみた。
これはもう前々から欲しかったのだが、資料を撮るための
デジタル一眼レフカメラである。わたしは漫画家時代からの
習性からか、実景を見て描くよりも、写真を見て描いたほうが
描きやすいのである。
本やネットで見たものをそのまま描けば、肖像権の問題があるので、
自分で好きなように撮って、自由に描きたいのである。
自分の本質が絵描きである以上、正直これからがわたしの本当の
人生ということになる。お絵かき三昧といっても、今まで通りに好きなものを
ただ好きに描くというわけにもいかないのである。
画廊に登録するということは、プロの画家たちとも同列に並べられ
評価を下されるのだ。これからのほうが過酷なのである。
そこで、友人のカメラマン感写さんと一杯飲みつつ相談した。
「それならまかせてよ、オシャレなイッちゃんに相応しいのを
選んでおくから」「わ、わたしがオシャレ??」ちょっと勘違いが
あるようだが、まあ、カメラマンの感写さんにそう言われてうれしく
なかろうはずはなく、勘違いは忘れて(笑)おまかせすることにした。
「色々見たんだけど、O社のペン1が一番似合うと思うよ」と、しばらくしてから
お勧めの電話をもらった。しからば、実物の感触を確かめようと、
Y電気店へと出かけた。
しかし、O社のペン1というのは無く、その後に発売されたペン・ライト1というのが、
白くてさわり心地もよく、重さも軽くて持ち心地が実にしっくり
くるではないか。「これでいいけどなあ…」と思いつつ、元あった場所に
戻そうとしたのだが、そのカメラも我が手を離れようとしないのだった。
「ペン・ライト1じゃないですよ、
ペン1ですよ」後で電話をくれた感写さんが念を押すのだった。
未練を持ちつつも、入荷したとの知らせを受け、感写さんと二人で
感写さん行きつけのK電気へと向かった。
「これですよこれ」手にしたのは、なんとペン・ライト1だったではないか。
後でわかったことなのだが、感写さんの勘違いだったのだ。
彼は、このペン・ライト1を手にとって、わたしにはこれだ!と思ってくれて
いたのである。一方わたしも、これと同じペン・ライト1を手にとって
これだったらいいにになあと思っていたわけなのだった。
というわけで、相思相愛のデジカメ一眼レフを手に入れたのだった。
“ズシリと軽い”というフレーズがピッタリのお気に入りだ。
下準備に入らなければならない。そこで、とりあえず欲しいものを
考えてみた。
これはもう前々から欲しかったのだが、資料を撮るための
デジタル一眼レフカメラである。わたしは漫画家時代からの
習性からか、実景を見て描くよりも、写真を見て描いたほうが
描きやすいのである。
本やネットで見たものをそのまま描けば、肖像権の問題があるので、
自分で好きなように撮って、自由に描きたいのである。
自分の本質が絵描きである以上、正直これからがわたしの本当の
人生ということになる。お絵かき三昧といっても、今まで通りに好きなものを
ただ好きに描くというわけにもいかないのである。
画廊に登録するということは、プロの画家たちとも同列に並べられ
評価を下されるのだ。これからのほうが過酷なのである。
そこで、友人のカメラマン感写さんと一杯飲みつつ相談した。
「それならまかせてよ、オシャレなイッちゃんに相応しいのを
選んでおくから」「わ、わたしがオシャレ??」ちょっと勘違いが
あるようだが、まあ、カメラマンの感写さんにそう言われてうれしく
なかろうはずはなく、勘違いは忘れて(笑)おまかせすることにした。
「色々見たんだけど、O社のペン1が一番似合うと思うよ」と、しばらくしてから
お勧めの電話をもらった。しからば、実物の感触を確かめようと、
Y電気店へと出かけた。
しかし、O社のペン1というのは無く、その後に発売されたペン・ライト1というのが、
白くてさわり心地もよく、重さも軽くて持ち心地が実にしっくり
くるではないか。「これでいいけどなあ…」と思いつつ、元あった場所に
戻そうとしたのだが、そのカメラも我が手を離れようとしないのだった。
「ペン・ライト1じゃないですよ、
ペン1ですよ」後で電話をくれた感写さんが念を押すのだった。
未練を持ちつつも、入荷したとの知らせを受け、感写さんと二人で
感写さん行きつけのK電気へと向かった。
「これですよこれ」手にしたのは、なんとペン・ライト1だったではないか。
後でわかったことなのだが、感写さんの勘違いだったのだ。
彼は、このペン・ライト1を手にとって、わたしにはこれだ!と思ってくれて
いたのである。一方わたしも、これと同じペン・ライト1を手にとって
これだったらいいにになあと思っていたわけなのだった。
というわけで、相思相愛のデジカメ一眼レフを手に入れたのだった。
“ズシリと軽い”というフレーズがピッタリのお気に入りだ。