カメラマンの感写さんとカメラを買った後、「さっそく撮影会に行きましょう」
と、感写さんに言われ、わたしは二つ返事でOKした。
場所は、紅葉のメッカ「香嵐渓」というところである。あいにく予定日の
11月19日(土)は雨の予報だったので、翌日の20日(日)に出掛けた。
本来なら、近くの緑地公園で1~2度くらいは試し撮りしたかったのだが、
何だかんだで、ついに行くことができず、当日が来てしまったのである。
「飲み足りなかったのか、あまり眠れなかったよ」という感写さんは、AM5時の
待ち合わせに、4時半過ぎには迎えに来てくれた。日曜日とあって込み具合を考え、
早朝に出発して午前中に帰る予定なのだ。
感写さんはナビと喧嘩しつつも、さすがにこの時間、道路は空いていたので、
約1時間半で到着した。「香嵐渓」の入口付近の駐車場は、すぐに満杯に
なるそうだが、2~3台駐車しているだけだった。2人して外に出たが、
まだ真っ暗でシャッターを切るにはちと早い。しばし、缶コーヒーなど飲んで
明るくなるのを待った。
川幅の広い巴川の川音が聞こえてくる。雨後のせいか、水量が多く濁りも出ていて
せせららぎというには大きめの音を立てていた。やがて、空が白々明けてきたので、
二人で入って行った。入口付近はすでに見ごろの紅葉模様で、深紅・赤・朱・山吹・黄が
入り混じって見事なグラデ-ションである。
感写さんは、すでにファインダーを覗きこんでしきりにシャッターを切っている。
面白かったのは、感写さんは主に遠景を撮っていたが、わたしはあくまで
資料写真ということで、全景よりも一つ一つを狙うので、接写やアップが多かったことである。
時にはお互いが反対向きになって撮っていることもあった。
時が経つにしたがって人の姿が増えだし、日が顔を出そうとする頃には
ぞろぞろという感じになっていた。きのう雨だったため、山には霞がかかり、
水墨画のような趣である。「朝日が出るとき、その日差しが霞の間を
潜り抜けるのが見られるんですよ」と感写さんが言って、二人で河原に降りて、
その幽玄の瞬間を待った。
しかし、雲が覆い始めたためか、太陽がなかなか顔を出せず、理想の
風景とはならなかったが、遅まきながら日が出て「香嵐渓」の紅葉を
際立たせてくれたのである。
まあ…何はともあれ我が一眼レフは、ぶっつけ本番でデビューしたのだった。
と、感写さんに言われ、わたしは二つ返事でOKした。
場所は、紅葉のメッカ「香嵐渓」というところである。あいにく予定日の
11月19日(土)は雨の予報だったので、翌日の20日(日)に出掛けた。
本来なら、近くの緑地公園で1~2度くらいは試し撮りしたかったのだが、
何だかんだで、ついに行くことができず、当日が来てしまったのである。
「飲み足りなかったのか、あまり眠れなかったよ」という感写さんは、AM5時の
待ち合わせに、4時半過ぎには迎えに来てくれた。日曜日とあって込み具合を考え、
早朝に出発して午前中に帰る予定なのだ。
感写さんはナビと喧嘩しつつも、さすがにこの時間、道路は空いていたので、
約1時間半で到着した。「香嵐渓」の入口付近の駐車場は、すぐに満杯に
なるそうだが、2~3台駐車しているだけだった。2人して外に出たが、
まだ真っ暗でシャッターを切るにはちと早い。しばし、缶コーヒーなど飲んで
明るくなるのを待った。
川幅の広い巴川の川音が聞こえてくる。雨後のせいか、水量が多く濁りも出ていて
せせららぎというには大きめの音を立てていた。やがて、空が白々明けてきたので、
二人で入って行った。入口付近はすでに見ごろの紅葉模様で、深紅・赤・朱・山吹・黄が
入り混じって見事なグラデ-ションである。
感写さんは、すでにファインダーを覗きこんでしきりにシャッターを切っている。
面白かったのは、感写さんは主に遠景を撮っていたが、わたしはあくまで
資料写真ということで、全景よりも一つ一つを狙うので、接写やアップが多かったことである。
時にはお互いが反対向きになって撮っていることもあった。
時が経つにしたがって人の姿が増えだし、日が顔を出そうとする頃には
ぞろぞろという感じになっていた。きのう雨だったため、山には霞がかかり、
水墨画のような趣である。「朝日が出るとき、その日差しが霞の間を
潜り抜けるのが見られるんですよ」と感写さんが言って、二人で河原に降りて、
その幽玄の瞬間を待った。
しかし、雲が覆い始めたためか、太陽がなかなか顔を出せず、理想の
風景とはならなかったが、遅まきながら日が出て「香嵐渓」の紅葉を
際立たせてくれたのである。
まあ…何はともあれ我が一眼レフは、ぶっつけ本番でデビューしたのだった。