長崎3日目は、同じホテルで朝食をとりに行き、昨日のレストラン
案内係の笑顔に、1日の幸運の予感をもらい、きょうは早めに
散歩に出かけた。
長崎出身で、都会へ出ている人のかかる長崎病なるいうものが
あるそうな。それは、海への恋しさ、山への恋しさ、ウム…いずれも
思い当たるではないか。それにもう一つ、坂道への恋しさがあるという。
おお…まさしくそうなのだ。わたしはなぜか坂道が好きなのである。
思えば、この長崎は坂道ばかりなのだ。我が心寂の病根はこの地に
あったのである。
「そんなに坂道が好きなら、上ってみたら?」ときのう義妹に言われ、
そういえば、すぐ近くに日本一有名な坂、オランダ坂があったのを
想いだし、さっそく上ってみることにした。
わたしは、名所旧跡にはあまり行きたくないのだが、まあ、ことの
ついでということもある。ちょっと上ると右へ行けばグラバー邸、
大浦天主堂という案内が出ていたのであるが、そういう所は
避けたいので、上へ上へと坂を上って行った。20分程も上った
ところで一息ついて、下を見れば眼下に長崎市内が一望できる。
そろそろ降りようかとも思ったが、まだまだ坂が続いているので、
もう、上り着くとこまでとこまで上ってみようと思い、上り始めた。
どういうわけだか上へ行くほどに墓が増えてくる。よく見れば
長崎は全体に墓も多い。極端に言えば、人家、墓、人家と
サンドイッチの所も少なくない。40分程も上ったろうか、ついに
行き止まったのである。もう上には真っ青な夏の空が広がっているだけで、
後は何もない。そしてここはやはり墓地だったのである。
これが夜であったらとても上れなかったに違いない。
体は汗びっしょりであった。
ホテルへ帰ってシャワーを浴びると、もう11時近くになっていた。
11時にチェックアウトなので、義妹が身内と車で迎えに
来ることになっていたのだ。そして、最終日は別のホテルを
予約していた。
これは、稲佐山の中腹に建っていて、ちょっと普通は泊まれそうも
ないホテルなのだが、格安で、泊まれるプランがあって、予約が取れたのだ。
まあ、最終日ぐらい身内と泊まらないと、後が恐ろしいではないか。(笑)
2時にチェックインして、やれやれゆっくりコーヒーでも飲んで体を
休めようとしたのだが、何を思ったのか、身内が昔の自分の家に
行ってみたいと言い出し、結局、また坂道を上ったり下ったりと
1時間も歩いてしまったのである。
当然、汗びっしょり、クタクタになってしまったのだった。
しばらくは、坂道への憧憬も忘れそうになる3日目だった…。
案内係の笑顔に、1日の幸運の予感をもらい、きょうは早めに
散歩に出かけた。
長崎出身で、都会へ出ている人のかかる長崎病なるいうものが
あるそうな。それは、海への恋しさ、山への恋しさ、ウム…いずれも
思い当たるではないか。それにもう一つ、坂道への恋しさがあるという。
おお…まさしくそうなのだ。わたしはなぜか坂道が好きなのである。
思えば、この長崎は坂道ばかりなのだ。我が心寂の病根はこの地に
あったのである。
「そんなに坂道が好きなら、上ってみたら?」ときのう義妹に言われ、
そういえば、すぐ近くに日本一有名な坂、オランダ坂があったのを
想いだし、さっそく上ってみることにした。
わたしは、名所旧跡にはあまり行きたくないのだが、まあ、ことの
ついでということもある。ちょっと上ると右へ行けばグラバー邸、
大浦天主堂という案内が出ていたのであるが、そういう所は
避けたいので、上へ上へと坂を上って行った。20分程も上った
ところで一息ついて、下を見れば眼下に長崎市内が一望できる。
そろそろ降りようかとも思ったが、まだまだ坂が続いているので、
もう、上り着くとこまでとこまで上ってみようと思い、上り始めた。
どういうわけだか上へ行くほどに墓が増えてくる。よく見れば
長崎は全体に墓も多い。極端に言えば、人家、墓、人家と
サンドイッチの所も少なくない。40分程も上ったろうか、ついに
行き止まったのである。もう上には真っ青な夏の空が広がっているだけで、
後は何もない。そしてここはやはり墓地だったのである。
これが夜であったらとても上れなかったに違いない。
体は汗びっしょりであった。
ホテルへ帰ってシャワーを浴びると、もう11時近くになっていた。
11時にチェックアウトなので、義妹が身内と車で迎えに
来ることになっていたのだ。そして、最終日は別のホテルを
予約していた。
これは、稲佐山の中腹に建っていて、ちょっと普通は泊まれそうも
ないホテルなのだが、格安で、泊まれるプランがあって、予約が取れたのだ。
まあ、最終日ぐらい身内と泊まらないと、後が恐ろしいではないか。(笑)
2時にチェックインして、やれやれゆっくりコーヒーでも飲んで体を
休めようとしたのだが、何を思ったのか、身内が昔の自分の家に
行ってみたいと言い出し、結局、また坂道を上ったり下ったりと
1時間も歩いてしまったのである。
当然、汗びっしょり、クタクタになってしまったのだった。
しばらくは、坂道への憧憬も忘れそうになる3日目だった…。